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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
by uki-puka
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プカプカ通信167・Apr-1-2018

     石川県片野海岸の漂着ウキ  はやししげお
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 石川県の南部に位置する片野海岸は、石川県最南端の加賀市にあり、近くには片野鴨池観察館もある自然豊かな地域で、夏場は海水浴場になっています。
 片野海岸の北西側は海に面しており、このあたり一帯は大聖寺川の運んだ砂からなる砂丘地形もある場所で、季節によって砂の移動がはげしいものです。
 片野海岸から大聖寺川河口のある塩屋海岸までは、およそ4kmの砂浜が続きます。これまでにオウムガイやモダマの漂着も確認されており、秋から冬にかけては興味深い漂着物であふれる場所です。
 2017年から2018年にかけての冬場、寒さが厳しく福井と石川の県境あたりでは200cm近い積雪があり、国道8号線が不通になるといった異常事態もあり、足が遠のいていました。3月末になりやっと日中は20度ほどの気温になる日が出てきましたので、久々の石川南部にある片野海岸を歩いてきました。
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 片野海岸を訪れたのは3月28日、この日は気温も上がり日中の最高気温は20度を超え、非常に暖かかったので、浜歩きをするビーチコーマーとおぼしき人がいたり、浜辺で遊ぶ子供たちの姿もありました。さて、肝心の漂着物ですが、軽く水に浮くプラスチック類を中心とした海ゴミが、海岸の後浜あたりに集積していました。この時季、浜掃除のされてない日本海側の砂浜海岸では、どこもこんな様子ではないでしょうかね?
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 このゴミ集積帯は奥行きは2~5mほどで変化しますが、海岸線に沿っておよそ100mほど続いていました。そんなプラゴミの中には多くのウキが入っていましたので、どのような種類のウキがあるかチェックしてみました。
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 最初に目に付いたのは灰色のプラスチック製の小型刺し網ウキ。これは長さ73mm、中央部の幅が10mmほどの一体成型ウキで、刺し網に使われたものでしょう。順風・SHUNFENGと船のマークをあしらった刻印があるもので、0.5mmのモノフィラメントのテグスで結わえられていました。これが絡まっていたので本数をカウントしたところ32個あり、そのうち9個は破損したものでした。
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 次に目に付いたのは韓国製の黒いウキでした。このウキは直径の倍ほどある40cmほどのプラスチック棒に結わえられていることが多いもので、このプラ棒と共に漂着するのですが、このプラ棒の役割がよく分かりません。どなたかご存知の方があれば、ぜひ教えてください。また近年このタイプの漂着は減少傾向にあります。
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 上にある黒色のプラスチックウキは、直径28cmほどでプラスチックの質感と中央部の横にはみ出した形状からは中国製と思われますが陽刻が全く見られないので確実ではありません。
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 白い硬質発泡スチレン系の貫通ウキは、浮き球ベースボールで使われる「公式球」ですね。(笑) ちなみに公式バットは流木とのことです。(笑) 耳つき球形ウキは韓国製のもので中央が直径75mm、右が直径60mmのものです。以前はプラスチックの色にバリエーションがあり、カラフルでしたが、最近ではグレーかカドミウムイエローがメインのようで何だか残念な感じがします。
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 廃棄された発泡スチロール片や、漂着した発泡スチレンに網をかけた手作りウキもありました。廃物利用として浮力の高い発泡スチレンは有用でしょうが、マイクロプラスチック汚染の要因の一つなので気になります。レンガ色の左側のウキは直径が80mmほどの合成ウキと呼ばれるもので、現在では作られてないようです。
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 刺し網で使われるブルーの紡錘ウキ、オレンジウキ、そして貫通ウキもありました。
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 日本海側の特色ともいえる白樺ウキも多く見られて、その一部にはフグの仲間がつけたと思われる噛み痕・バイトマークも見られました。
 このごろあまり見かけないものが韓国製のわらじウキです。片野海岸で見つけたものはどれも破損していました。
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 FLOATOPは国産の合成ウキですが、もうこのタイプは作られていないでしょう。
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 円筒形で中央に貫通穴のあるウキは、一見木製に見えますが、そうではなく、合成樹脂のものです。シンプルなこの形は「ちくわ」状の樹脂をぶつ切りにして作られた感じで古い時代のものでしょうね。これは稀に見かけます。
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 古びたテトラポッドの脇に打ち上げられていたのは赤と黒とに色分けされた大きなウキ。このウキは直径が45cmもある、いわゆる尺五と言われるものです。
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 耳の無い球形ウキは韓国製で、ABS樹脂でできています。耳が無いのでこのウキには網がけが必要です。網がけされたこのウキを遠目に見るとガラス玉と間違えることがありました。
 およそ1時間ほどかけて、片野海岸のゴミ漂着帯を調査してタイプ別のウキを紹介しました。日本海側の海岸をビーチコーミングで歩き始めて、およそ20年経ちました。以前は数多く拾えて喜んでいたガラスの浮き玉がこの頃はぐっと数が減りました。また木製のウキはほとんど見なくなりました。
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 一番気になるのはプラスチックゴミの増加です。そんな中でも割れたり欠けたりして細分化されたプラスチック片が砂に混じりこんでいることです。20年前、もちろんプラスチックゴミはありましたが、割れていても大きな欠片であったり、元の形を想像できるものでした。そんな中だったので「レジンペリット」が目立って、とりだたされたわけです。けれどもマイクロプラスチックといわれる砕片が増えた現在では、レジンペレットがそれに紛れ込む状態です。ここ片野海岸でも今の様子は末期的な海の姿を見ているようで空恐ろしくなります。
 このエリアの環境汚染では、1997年1月に起きたロシア船籍のタンカー・ナホトカ号事件を思い出します。大量のオイルが流出した事件でしたが、現在のマイクロプラスチック汚染にはそれ以上の脅威を感じています。何せプラスチックの細分化は進むばかりで、マイクロプラスチックの数は増加の一途をたどっていますから。

     新たな漂着があるエプソンカートリッジ確認
 エプソンのカートリッジインキが福井の浜へ漂着したのを確認したのは、2006年12月のことでした。これは2006年の7月に韓国の沖合いで貨物船のコンテナが海中へ落下し、そこから流出したものが徐々に日本に流れ着いたものでした。その後カートリッジは日本海側の各地で漂着が確認され、2007年9月には北海道の小樽市でも漂着が確認されました。
 漂着当初は透明なパッケージに包まれていたものがほとんどでしたが、時間の経過と共に透明なパッケージは外れ、本体だけになり、それでも2010年頃までは頻繁に漂着が各地で確認されましたが、その後は減少し、容器の角が丸まった再漂着のものを稀に見るようになりました。
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 ところが、2018年3月28日、石川県加賀市塩屋海岸、片野海岸を調査の折にはラベルも真新しい同型のカートリッジを確認しました。これは再漂着ではなく、海中のコンテナからカートリッジの流出が続いていることを示唆するものです。エプソンカートリッジ、新しいものの漂着に留意してくださいね。






   
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by uki-puka | 2018-04-01 00:16 | プカプカ通信