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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
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プカプカ通信168・May-10-2018

石狩沿岸にトドの漂着  鈴木明彦(北海道)

石狩市厚田区の古譚海岸は,望来と厚田の間にある小さな浜辺(=ポケットビーチ)です(写真1).
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ここは地質見学のジオサイトとしても知られています.浜の入り口には盤ノ沢層(約1000万年前)の細粒砂岩,奥には厚田層(約1200万年前)のシルト岩が露出しており,まれに貝化石が産出します.また,波打ち際にはいわゆる石だまりが見られ,そこからは様々な色のメノウを拾うことができます(写真2).
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漂着物では,岩礁性の種類を含む打ち上げ貝が多数見られる場所です.地点によっては,多くの流木で覆われている場所もあります(写真3).
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また,海が荒れたあとにはガラス浮きが見つかることもあります(写真4).
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さらに春先にはイルカ,アザラシ,トドなどの骨の打ち上げも見られます.
さて4月中旬,テレビ局スタッフと新大学院生とでビーチコーミング取材の下見に出かけました.今年石狩の海辺を歩くのは初めてなので,あまり期待もしていませんでしたが,いきなりトドの漂着に遭遇しました(写真5).
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体長3メートルにも及ぶ大きな個体なので,オスの成体と思われます(写真6).
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一部体毛が失われ,腐敗も進んでいたので,漂着してひと月くらいは経っているのかもしれません.また,頭骨には特徴ある歯もしっかりと残っていました(写真7).
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トド Eumetopias jubatus (Schreber) は,食肉目アシカ科に属する海棲哺乳類です.アシカ科の中では最大の種で,オスは体長190〜305cm(平均245cm),メスは体長170〜258cm(平均225cm)に達するそうです.石狩沿岸では,冬季になると,石狩市北部〜増毛町にかけて,多数のトドが出現することがあります(写真8).
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北海道を代表する海獣トドは,道内ではおたる水族館などで見ることができます.

    渥美半島の田原市にスナメリの漂着  はやししげお
 スナメリNeophocaena phocaenoides は、ネズミイルカ科スナメリ属に属する小型のイルカで、愛知県では三河湾と伊勢湾とで生息が知られています。三河湾では田原港あたりが、ねぐらとして知られており、親子連れで泳ぐ姿も目撃されています。
 1994年に公開された三重大学のレポートでは、1991~1994年にかけての調査で1900頭の生息数が見積もられています。けれどもそれ以降に公開された愛知県のレッドデータブックによれば、生息数は1000頭を切っているとも推測されています。
 そんなスナメリ、愛知県の海岸では漂着も珍しくありません。このゴールデンウィーク中の5月4日、渥美半島の三河湾側でビーチコーミング中に、3頭のスナメリ漂着を確認しましたのでお知らせします。
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 まず最初に見つけたのは渥美半島の先端にある伊良湖岬から700mほど北西にある伊良湖岬海水浴場(ココナッツビーチ伊良湖)でした。海開きはまだまだ先でしたが、伊勢湾や三河湾のゴミが冬の北西の風で多く漂着する場所のために浜掃除が済んでいました。
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スナメリのミイラは海岸のテラス上にあったので、浜掃除の折に誰かが引き上げたものだと思われました。このスナメリは体長およそ1mの個体で、ミイラ化したため状態もよく、開いた口には歯も残されていました。
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 スナメリに背びれはありません。その代わり背中の正中線に沿って高さ2cmほどの隆起が首の後方から肛門の上あたりまであります。この部分がスナメリの特徴で、その部分の皮膚には角質化した小突起が並び、触るとザラザラした感じで鮫肌のように感じます。
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この部分には内部に多くの神経終末が分布しているそうで、スナメリの接触時には、この部分でボディコミュニケーションをとるための感覚器官として機能するのではないかと考えられています。
 その後、浜歩きを続け三河湾側を東へとビーチコーミングを続けました。すると西の浜では頭部を除いたもので150cmほどのスナメリ骨格が見つかりました。
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またハマヒルガオの群落のある江比間でも、漂着物の中に混じって70cmほど繋がったスナメリの椎体がありました。
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春はスナメリのストランディングが多い時期といわれていますが、普段陸からは見ることの無いスナメリ3頭との、喜ばしくない出会いとなりました。これから南風が優勢になると、残念なことですが太平洋側での漂着も増えてきます。



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# by uki-puka | 2018-05-10 12:05 | プカプカ通信