プカプカ通信151 ・ Mar-15-2016 |
大事なお知らせ 151号より、プカプカ通信はネット+PDFでの配布となりました。これまでに紙版で受け取られていた方々や、記事をいくつかお送り頂き、メールアドレスの分かる方にはPDFを添付ファイルにて送りましたが、アドレスが消失していたり、受信設定などで多くが届かずに戻ってきました。 PDF版をご希望の方は、発行元までメールをください。そのメールに添付して送ります。 2015年12月~2016年1月の若狭のアオイガイ はやししげお 2015年12月、前のシーズンは、浮き玉などは多かったのですが、全くアオイガイに出会えなかったので、かなり期待をしていました。わたしが最初に出会ったアオイガイは、11月21日福井県海浜自然センター主催行事・ビーチコーミング講座前日の下見で美浜町を歩いていたときのものでした。殻口が大きく割れた欠片のアオイガイでしたが、前年のゼロに対して、この一個は大きかったのでした。 22日のビーチコーミング当日、福井から参加された八田さんも数日前に石川県塩屋海岸で拾われたアオイガイを持参下さったので、ビーチコーミング講座参加者はみなアオイガイを気にしてくれた様子でした。 12月に入れば、敦賀のKinさんからアオイガイ漂着!の知らせが入ってきました。知らせを受け、矢も盾もたまらず出かけたのは12月6日でした。若狭の浜では、すでにアオイガイまつりが始まっていました。敦賀市の白木、美浜町の坂尻、山上、和田、松原、久々子、若狭町の世久美、食見、漂着量の多少はありましたが、何処の浜でもアオイガイを普通に見かけることができ、その中にはメスのカイダコや卵塊を見ることもできました。12月のはじめと 言えば、晩秋・・・中部地方では紅葉が始まった頃、そんな紅葉をバックにアオイガイを撮ることもできました。 この日確認したアオイガイは40個ほど、前シーズンが全くダメでしたので、これだけのアオイガイが確認でき、大喜びだったのは私だけではなく、日本海側を歩いているビーチコーマーの皆が感じていたものでしょうね。 今回の漂着の特徴の一つには、小さめな殻サイズの個体が多かったことも上げられました。 今回は小さな殻も多く見つかったので、中のカイダコにも気を配って見ました。やはり小さな殻には小さなカイダコが入っていますが、こうした異なったサイズのサンプルが同時に入手でき、大小入り混じった個体群で遊泳しているのは、カイダコの成長もかなり速いのではないかという思いを強く持ちました。そして最初はサンプルの洗浄や乾燥、それに計測が楽しかったのですが、毎週末に出かけては50個体から100個体といったサンプルを入手していると体中がタコ臭くなり、洗浄も面倒になってきました。そして「そろそろ祭りも終わってくれないかな~?」などという贅沢な悩みも出てきた大量漂着でした。北陸のアオイガイに関する詳しいレポートは、2016年冬の漂着物学会誌に投稿しますので、それをお待ちください。 ベトナムの浜だより・・・ダナンの浜辺から 小寺仁美 まだまだ寒い冬の福井を抜け出し、息子が働いているベトナムでのんびりしてきました。 関西国際空港を出ておよそ6時間でベトナム・ハノイまでひとっ飛びです。しかし、今回はハノイから最初の訪問地ダナンまで国内線で更に1時間半。都合の良い便が予約できなかったため、ハノイの空港で乗り換え待ちが約5時間。ダナンのホテルに到着したのは夜の10時近くでした。同行した家族はルームサービスの夜食を食べたようですが、私は疲れてベッドに直行でした。 翌朝はおかげで早く目が覚め、スマホで現在地をチェックしたらホテルの東側がすぐ海であることが分かりました。海好きな私のために息子が海のそばのホテル を予約してくれたのかしら、と内心嬉しく思いましたが、後で必ずしもそうではないことが判明。私たちの泊まったホテルは、ノンヌォックビーチのすぐ西にあ り、ホテルから浜辺にすぐ出られるリゾートビーチで、海外からの家族連れなどで賑わう場所のようです。 前日遅くに到着したので、朝食はゆっくりと、ツアーも午後の3時からとのことだったので、さっそく身支度して浜辺へ向かいました。 ホテル間近の海はダナン市街の東側にあり、東ベトナム海に面した砂浜でした。砂浜の砂は粒子も細かくさらさらで、遠浅の浜でした。この日は波が高く、遊泳禁止の赤旗がなびいていました。 歩きだしてすぐ見つけたのは、白い二枚貝。低潮線に点々と小さな白い二枚貝が打ち上がっています。ほとんどがサルボウガイのような種類の貝で、他にはバカガイ、サギガイ、ナミノコガイ、テンシノハネガイもありました。 浜辺でもっとも気になったのは、やはり海豆でした。と言うのも、この冬福井ではなかなか海豆が見つからず、それを探しに行くのもベトナム旅行の目的の一つ だったからです。このときは、ハマナタマメの仲間、テリハボク、それにワニグチモダマとパンギの実、不明種の黒いタネも見つかりました。写真にはありませ んが、モモタマナ、ニッパヤシ、ココヤシ、パラゴム、なども見つけました。 また、浜辺の高い陸側でハマナタマメの花が咲いているのを見つけました。違う場所では青い鞘が、そしてまた別の場所では黒い鞘が次々と見つかりました。自 生している花を見るのも初めて、丸々とした青い鞘や熟した黒い鞘を見るのも初めてで、うきうきしながら写真を撮ったり種を採取したりしました。 さて、ダナンの浜で見つけたのは海豆だけではありませんでした。それは遠くからでも分かりました。ベトナムの漁師さんと言えば、丸い竹籠舟に乗ったイメー ジがありますよね。そんな竹籠舟は、石井忠先生の漂着物事典に載っていたのでぜひ見たいと思っていたものでした。この竹籠舟はザルのような形でしたが真円 ではなく、長径がおよそ4m、短径がおよそ3m、高さが1mほどで、外側は赤いペンキが塗られていました。最初に見たときは人のいない様子だったのが残念でした。 ホテルに戻って遅い朝食をゆっくり取り、午後からのツアーまで時間が空いていたので、それならやはりビーチコーミングでしょと、さっきとは反対側の浜辺を歩くことにしました。 この日は朝から波が高く、漁師のおじいさんは漁には出ないで網の手入れをしているようでした。直径2mほどの黒い竹籠舟の中にあった漁具は、刺し網の道具で、そして浮きはもちろん黄色のキャンディー浮き、淡い緑色をした単繊維で編んだ網が使われていました。 網のそばには金属製の筒の中に入っていたと思われる網針が何本も無造作に出してありました。網針のほとんどは白や黄色のプラスチック製でしたが、竹製もありました。そう、網針の形は世界共通のようですね。 翌日は、一日中ツアー観光に出かけ、浜辺を歩くことは叶いませんでした。ダナンを離れる日の早朝、もう一度浜辺を歩く機会ができました。 朝の7時 頃だったでしょうか。決して早い時間とはいえませんが、最初の日よりは波も低く、何人かの漁師さんがちょうど漁を終えて竹籠舟の近くで帰る準備をしている ところに遭遇できました。撮影許可をもらい漁具の写真を撮らせてもらいました。刺し網の目印となる「ぼんてん」もありました。竹籠舟の中にあるぼんてんと この漁師さんの間にある白いビニール袋の中に、この日の漁で採れた魚が入っていましたが、せいぜい10~15㎝くらいの魚が10匹くらいで、その少なさに驚きました。 家族旅行だったので、他にもいろいろなところに行きましたが、何が一番楽しかったかと聞かれれば、やはり「ダナンでの浜歩き」でしょうね。 ハノイに戻る空港で、モダマやパラゴムを加工してキーホルダーにしたものを見つけました。自分へのお土産に、パラゴムのキーホルダーを買い求めました。 大事なお知らせ 151号より、プカプカ通信はネット+PDFでの配布となりました。これまでに紙版で受け取られていた方々や、記事をいくつかお送り頂き、メールアドレスの分かる方にはPDFを添付ファイルにて送りましたが、アドレスが消失していたり、受信設定などで多くが届かずに戻ってきました。 PDF版をご希望の方は、発行元までメールをください。そのメールに添付して送ります。 . |
by uki-puka
| 2016-03-15 00:00
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