プカプカ通信・107 Aug-1-2011 |
中津の爺さん逝く 田中正人 先日(6月26日)、中津の爺(中津弘)さんがお亡くなりになりました80歳でした。 青いツナギにぶ厚いメガネ、そして最近なかなか見られなくなった、おっさん自転車がトレードマークでした。 中津の爺さんを知ったのは何時の事だろうか?・・・この北海道の田舎町様似町わずか5千人の人口ですから、「アンモナイトのうるさい爺」ったら、誰もが知っていました。 じゃあ~親しくしゃべるようになったのは?・・・今から14年前、アポイ岳で大盗掘事件があり、登山道整備のボランティアを募集した時に、参加した中にいたのが爺でした。当時66歳だったのですね~・・・とにかくボラティア好きだったようですが、やりすぎて、口出ししすぎて、嫌われてもいました。その後、早稲田大学が爺のアンモナイトを研究したいと言うことで、作業の手伝いをしたこともありましたね~・・・! 回りの職場の人達も、爺が来たらあっち向いて知らん顔をしていましたが、変わり者が大好きな私は、嫌がらずに、しつこい話を聞いて、「はいはい、なるほど、それからどした」などと相槌を打ち、爺の機嫌をとっていました。 そして、爺の採取した貝を元に「日高東部の貝コレクション展」の開催や「漂着物学会えりも大会」の参加や「北海道大漂着物展」などなどに協力をいただきました。 会うたびに、「俺具合悪いんだ」などといい、ふらふらしながら「浜で貝拾ってきた」と・・・めちゃめちゃ貝が好きだったんですね~・・・ 「また、うるさい爺が来た~」と笑いながら本人に向って言っていましたが、1ヶ月ほど姿を見せなかった時。「最近、爺来ないな~」と言っていた1週間後に訃報が入りました。 ご冥福をお祈りいたします。 From Editor: わたしと中津さんとの 出会いは、北海道様似のアポイ山荘で開かれたウキウキ研修会の網がけ講座でした。様似の田中さんは「うるさい爺」といつも呼んで見えましたが、網がけやら、貝展などさまざまな場所で、中津さんを引き立ててみえました。貝が好きで、化石が好きで、アンモナイトが好きで・・・いつも自転車で様似周辺を遊び歩いている姿に、自分を見ておられたのかもしれません。 東北から流れてきたと思われる獅子頭 中司光子 7月7日(木)、芽室町民歩く会の海岸浴とビーチコーミングを楽しむバスツアーに案内人を頼まれ、同行しました。 そのときに同乗した北海道新聞社のすずらん通信員で私と一緒に最後尾を歩いていた方が、十勝太の海岸で獅子頭を見つけました。サイズは20×20×23センチくらい。手に持って舞う大きさです。 歩いた7キロ強の砂浜には点々と、東北地方の港の名が入った浮子や、冷蔵庫、磯舟、敷居や梁などの建物の木材部分が漂着していました。エボシガイやカルエ ボシが付いた物が多く、獅子頭にもカルエボシが付き、漁網の一部が絡んでいました。これらは震災地から流失したと思われます。 この獅子頭が北海道新聞の13日朝刊とかち版に、また14日の岩手日報や東奥日報などにも掲載されました。 持ち主や関係者が分かれば、あるべき所へ返したいです。両耳が取れ、あちこち傷をおった獅子頭ですが、顔ははっきりしていますので…。東北地方からの情報をお待ちしています! 7月14日 岩手日報の記事 夏の渥美半島 はやししげお 梅雨明けの渥美半島に行ってきました。2010年は、カツオノカンムリをはじめ、ルリガイ、アサガオガイ、オキナガレガニといった海面で生活する連中が押し寄せ、忙しかったのですが、今年は暇・・・。そうです、カツオノエボシが揚がり始めたのは、7月中旬を過ぎてからという、記録的な遅さでした。そんなわけで6月からずっと通っても、振られてばかり。やっとオレが出会えたのは、7月16日でした。 伊良湖岬の恋路ヶ浜一帯、およそ800メートルほどの砂浜で漂着数を調べたところ、満潮汀線に沿って、カツオノエボシ21個体の漂着を確認しました。このとき、同時に漂着したと思われるモノには、多量のエボシガイが付着した漂着物、コウイカの甲28、といった黒潮が南方から運び込むモノが混じっていました。 さて、堀切には、小さなクリーク沿いにハマボウの群落があり、毎年この時季になれば、黄色の花を咲かせて、私たちを楽しませてくれています。 7月16日、朝方は霧も出て、伊良湖岬東方にある山から,冷気となって降りてきたり、ショアブレイクによってできたソルトスプレイも浜辺を被い、夏とは思えない風景に出会えました。それでも9時過ぎになると、霧も晴れ、堀切のハマボウ群生地に着いたころには、ご覧のような真っ青な空が顔を出し、黄色いハマボウの引き立て役にまわっていました。 From Editor:みなさま、8月に入り本格的に夏になってきました。暑中お見舞い申し上げます。この時季、日中はビーチコーミングなどしていられません。半端な暑さではないですからね。ご自愛され、夏を乗り切ってくださいね。プカプカでは原稿を募集していますので、出かけられない夏にでも、ぜひよろしく!(笑) |
by uki-puka
| 2011-08-01 00:00
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