人気ブログランキング | 話題のタグを見る
excitemusic

ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
by uki-puka
ICELANDia
カテゴリ
以前の記事
2023年 08月
2022年 08月
2021年 09月
2020年 11月
2019年 11月
2019年 05月
2018年 08月
2018年 05月
2018年 04月
2017年 11月
2017年 07月
2017年 06月
2017年 05月
2017年 04月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2015年 12月
2015年 10月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 05月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 05月
2012年 02月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 02月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 05月
2010年 03月
2010年 02月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 07月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月
2008年 10月
2008年 09月
2008年 07月
2008年 06月
2008年 05月
2008年 03月
2008年 02月
2008年 01月
2007年 11月
2007年 10月
2007年 09月
2007年 08月
2007年 07月
2007年 06月
2007年 05月
2007年 04月
2007年 03月
2007年 02月
2007年 01月
2006年 12月
2006年 11月
2006年 10月
2006年 09月
2006年 07月
2006年 06月
2006年 05月
2006年 04月
2006年 03月
2006年 02月
2006年 01月
2005年 11月
2005年 10月
2005年 09月
2005年 08月
2005年 07月
2005年 06月
2005年 05月
2005年 04月
2005年 03月
2005年 02月
2005年 01月
2004年 12月
2004年 11月
2004年 10月
2004年 09月
お気に入りブログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧


プカプカ通信170・May-10-2019

     福井の浮き玉・2018~19  はやししげお

 2018年から2019年にかけての福井県での漂着シーズンで、福井で見た浮き玉について簡単にまとめてみます。福井での浮き玉漂着状況は年により漂着数に変化が大きく、近年では全く拾えない年もありました。
 歳のせいか、長距離ドライブが苦手となり、福井方面はぐっと減り、敦賀周辺の若狭地方ばかりを歩いていますのでそのあたりはご容赦を!(笑)
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_18515969.jpg
水晶浜のカツオノエボシ

 2018年12月、ちょっと面白そうな流れがやってきました。9日には美浜町ダイヤ浜でエボシガイの付着した直径7.5㎝ほどのガラス玉がありました。そして日本海側ではガラス玉よりも珍しいカツオノエボシを水晶浜で見ることができました。
 もう一つ、12月にうれしかったのはソデイカが多かったこと!水晶浜では、行けばみられる状態がしばらく続きました。複数個体発見し、まともなモノは持ち帰ることもできました。一番残念だったのは、生きたソデイカを見つけて大喜びし、エンペラをつかんで何とか満潮線より上まで引き上げました。やはり重いので車にビニール袋を取りに行き、急ぎ戻ったところ何とソデイカがいない!!マヂっすか? ソデイカは大波に浚われ海中へ!でも漂着するような個体なので、そのうち揚がって来ないかとしばし待っていましたが、残念ながら、見つけることはできませんでした。打ち上げられたソデイカ、サイズは胴の長さが50㎝ほどのモノが多く、特大サイズも無ければ、小さいものもありませんでした。また同じ頭足類のアオイガイも年末ごろには姿を現しました。
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_18534273.jpg
水晶浜のソデイカ   
           
福井在住の八田さんは12月13日に福井市の三里浜でオウムガイの死殻を見つけられていますし、2018年は良い流れが暮れを締めくくってくれました。
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_18544550.jpg
2018年のお年玉・美浜町でガラス玉

 年が明けて2019年、元旦に浜歩きをしました。まぁ、この日は道路が空いているというのが一番で、そう期待はしていなかったのですが、美浜町でお年玉を二つ頂きました。お年モダマじゃなくてガラス玉でしたが・・・(笑)
 一つは韓国焼酎Jin-roの瓶などをリサイクルして作られたのではないかと思われる鮮やかな緑色のものでした。もう一つはちょっと大きめで直径12㎝ほど。表面がつや消しで、これは最初からフッ酸で加工してつや消しにしたものだと思われました。
 2018年の初めは日本海側で大雪があり、交通がストップするほどでした。そんなわけでその年末のため、新しいスタッドレスタイヤを買い求め用意していましたが、1月になっても暖冬で雪は降りません。雪も無いので安心して出かけることのできた1月5日、この日は5個も拾えました。
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_18555760.jpg
1月5日に拾うことができたガラス玉たち

 このように3日のインターバルで同じ浜を歩き、ガラス玉が拾えたというのは、かなりの供給量があったわけで、それを北西の季節風と吹送流が運んでくれたわけですが、これは幸運でした。
 続いて1月12日、この日も同じ浜を歩いてガラス玉3個。でもそれだけではなく、ヤリマンボウ、アオイガイ、ヒメモダマ、ジオクレアと大満足の漂着物に恵まれた一日となりました。こんなことがあるのでビーチコーミングはやめられません。
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_18565437.jpg
1月12日に見つけたヒメモダマ

この日、多くのモノに出会いましたが、その理由は風でした。12日は南南西の風0.9mとビーチコーミング日和でしたが、前日の11日は北の風3.2m、9日は北の風4.7m(風速表示はどれも平均)と強い風が吹き荒れ、沖のモノをドッと陸に打ち上げたのでしょう。おかげでビーチコーミングでもうれしい成果をあげることができました。けれども風のお土産はそれだけではありませんでした。浜を埋め尽くしたのは色とりどりのプラスチックごみでした。よくもまぁ、これだけのゴミが寄ったものだと思うほどの量で、ガックリ肩を落とす気分でした。
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_18583686.jpg
美浜町で見つけた漂着物・星の帽子は北朝鮮のもの、アオイガイやジオクレア、モダマもありました

 1月19日、ガラス玉はいつまで拾えるのだろうか?と、また若狭に出かけました。ガラス玉はもちろんありましたが、驚いたのは北朝鮮の帽子、これまでにも一度おめにかかったことがありました見てますが、これほどキレイなものは初めて!2019年は美浜町に北朝鮮の木造船が漂着していますし、こうした状態の良いものが流れ着くのは隣国と言う感じを強く持ちました。
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_19053255.jpg
福井市三里浜砂丘でのビーチコーミングに乱入!

 1月27日、久しぶりに福井市三里浜を歩きました。この日は福井市自然史博物館友の会のビーチコーミングで八田さんがホストでした。この日の三里浜ではアオイガイがあり、ことまるさんがモダマを見つけられるなど、多くの眼で探すと、多くのモノが見つかることが実感できました。この日は福井市の広報が「やろっさFUKUI」の撮影に来られていて、その様子はYoutubeでも見られます。やろっさFUKUIビーチコーミングで検索、 URLはここです。https://www.youtube.com/watch?v=5rKK5hL97Lo
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_19004472.jpg
浜に寄り集まるプラゴミ

 2月の声を聞くと、なぜかガラス玉の漂着も目立たなくなり、同様にアオイガイに入れ替わってハリセンボンの漂着が目立つようになりました。
 ただ今期の福井県若狭地方の特色としては暖冬によって積雪をほとんど見なかったことです。谷あいの北斜面などで一部見ることもありましたが、雪の心配も無く浜歩きができたのは初めてのように思います。
プカプカ通信170・May-10-2019_c0057167_19013731.jpg
2019年もハリセンボンの大量漂着がありました

 2月のハリセンボン大量漂着は北向きの海岸で始まり、しばらくしてどこの海岸でも見られるようになりました。密集した浜では汀線100mに沿って300個体ほどの数を確認した場所もありましたので、日本海側全体の漂着数はどれほどあるのでしょうか?気温が上がるにつれ、腐敗した死体から外れた針が浜辺に散らばるようになってきました。この夏、海水浴の際には、足元へ注意が必要でしょうね。
 とりとめもなく、ガラス玉を中心に福井県若狭地方のこの冬の様子をお知らせしました。プカプカ通信169号を出したのが2018年の8月、かなりブランクあっての170号です。とっくに廃刊?いや原稿があれば出しますよと他力本願寺になってきました。(笑)
# by uki-puka | 2019-05-10 06:22 | プカプカ通信