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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
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プカプカ159 ・ Nov-30-2016

          小樽・浅原硝子訪問記      はやししげお

 2016年10月、漂着物学会北海道大会が札幌で行われました。北海道には今でも小樽で浅原硝子の浅原宰一郎さん(以後・宰さん)が浮き玉を吹いてみえます。漁業用の浮き玉はもう浅原硝子でしか吹かれていないようで、先代が亡くなられ宰さんがその意思を受け継がれてからは、応援していました。そして今回、ゆっくり訪問したいと思い、宰さんの都合を聞き、10月24日午前に再訪することができました。
 当日は2006年のえりも大会で先代の浅原さんに聞き取りをして発表された芽室の中司さんもご一緒してもらいました。敦賀のKinさんも誘ったのですが、前日のビーチコーミングで足を痛められご一緒できませんでした。
 小樽駅前から天神行きのバスに揺られて10分少々、天満宮下で下車すれば、前回来たときと大きな変化は無いように見えましたが、浅原硝子の奥のほうには高速道路が出来るようで、既に高架の工事は始まっていました。ただ、あたりの紅葉は見事で、まだ林床には二日前の雪が残っていました。 
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 小さな変化といえば、近くの交差点あたりにコンビニができたことくらいでしょうか?浅原硝子製作所の看板や、あたりに吊り下げられた網がけした浮き玉など雰囲気は変わりません。
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 道路わきの事務所を覗いたのですが返事が無かったので、奥にある作業場の方へ向かいました。作業場の扉を開けて声をかけると、宰さんが待っていてくれました。
何でも朝一番で、学会員の石村さんらが訪問されたそうでした。作業場には宰さんともう一人、モユルさんがおられ、モユルさんは暖かい溶解窯の近くで網がけをされていました。そして、作業場内のレイアウトですが、以前と大きく変化はありませんでした。
 以前は原料としてビン類などの廃ガラスを使われていましたが、それに取って代わったのは蛍光管です。蛍光管は色などにくせが無く、扱いやすいそうです。あと、徐冷窯と溶解炉の奥には、出荷前の浮き玉が、所狭しと置かれていたのが印象的でした。
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やはり実際に浮き玉を吹かれている宰さんとの話は面白くて、きりがありません。(勝手に面白がっていたのは オレだけでしょうが)昔3人で吹いていたころは小玉(直径7cmほど)を8時~5時の一日でおよそ1000個ほども吹いていたことがあったそうです。また尺五玉(直径45cmほど)は、ガラスの重量が8kgほどになり、もう今では吹くのが難しいそうで、尺二玉を毎日吹いていた頃なら吹けたそうです。ちなみに尺玉なら、一日におよそ90個ほどは吹けたそうで、単純計算でも3人で吹けば90×3=270で、1日に270個も吹いていたことになりますね。
 
 さて、今回の浅原硝子訪問にはもう一つ目的がありました。それは前に見ていた鉄製のシリンダー型の使い方を教えてもらいたかったからです。球形のガラス玉に比べて、シリンダー型は数も多くなかったようで、それは漂着するガラス製浮きの割合を見ても分かるところです。
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 浅原硝子に現存するシリンダー型は、上の写真に示した大小2種類のものです。どちらもヒンジ部分と取っ手部分とがあり、二人がかりで仕事をしないと作ることの出来ないものです。
 
 それでは、教えて頂いたシリンダー型ガラス浮きの作り方を説明します。まず、シリンダー型を分厚い鉄板の上に立てておき、その近くに少し高い台を用意します。この台の上に乗ってシリンダー型の上から吹くことになります。用意が出来たら細長く切った2枚の新聞紙を水で濡らし、型の内側に貼り付けます。
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 この新聞を入れる理由を宰さんに尋ねたところ「新聞紙は滑らせる為に使いますね。紙と油性インク?がいいのかな?燃えてカーボンになり、滑り易くなりますね〜!」と返ってきました。納得です。これで準備は大凡出来ました。
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 ここまで来たら、吹き竿に溶解炉で真っ赤に溶けたガラスの種を巻き、型のサイズに合わせて細長く吹き、左側の写真にある状態になったら取っ手を引き寄せて、型を閉じます。閉じたところが右側の写真です。型を閉じたら右手の位置までに左手を持ってきて、両手の平をすり合わせるようにしてサオを回すのです!
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 そうして吹き上がったシリンダーは吹き竿から切り離して、シリンダーを立てられる容器の中に入れて、へその部分に融かしたガラスを貼り付け、シールボタンにします。2008年から浅原硝子製造所でつくられた浮き玉には「浅」という文字が入っており、そのマークをキレイに入れるために、シールボタンはバーナーで再加熱してからマークを押すようにしています。こうして作られたシリンダー型ガラス浮きは、徐冷窯でおよそ一日ほど冷やされて完成です。
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 浅原硝子の工房では、使い終え役目を果たした坩堝が置いてありました。その中を覗くと、やや黄緑みを帯びたガラスが底に溜まっていました。以前はこうした底に溜まったガラスはガラス壜などのリサイクルガラスを使っていたために、コバルトブルーのまさに瑠璃色をしていたわけですが、蛍光管を素材に使われるようになってからは、底に溜まる色が変わってきたようです。
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 浅原硝子の工房を訪ねて思うことは、この工房も大量生産の場所ではなく、さまざまな注文に応えることのできる場所と言うことでした。浮き玉のサイズにしろ、それに対応できる様々なサイズの輪が用意してありますし、様々な色に対応できるように色ガラスの用意もあります。こうしたオーダーメイドのできる工房は、経営上難しい局面もあるとは思いますが、これからも浮き玉の火を絶やさず吹き続けてほしいと思っています。
浅原硝子製造所   http://www.asaharaglass.com/ メール:info@asaharaglass.com
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# by uki-puka | 2016-11-30 23:27 | プカプカ通信 | Comments(0)