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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
by uki-puka
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プカプカ通信172・Nov-10-2020

お久しぶり!
 2020年、コロナ禍が広まり、あっという間に11月となり、プカプカ通信も1年サボってしまいました。仕事場も春先には自宅待機となり始まったのは6月でした。おかげで夏休みの短縮やら、何やら忙しく・・・と、言い訳です。

 そうは言っても、時間を作り感染リスクの少ない海へは行ってましたよ。コロナ禍の海水浴場は閉鎖・・・なかなか入りにくい海もありましたが、初夏からしばらくは太平洋側大きな動きは見られず、南風が吹いても何も寄らないことが多く、暑さでグッタリすることばかりでした。
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ソルトスプレイの表浜

 シーズンの始まりは6月中旬でした。ソルトスプレイのかかるこんな日は、南風が緩く吹き、漂着物が寄る可能性の高い日なのです。渥美の表浜ではあまり強い風より、3~4mほどの南風がこれまでイイ感じにモノを運んできてるのですよ。
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パプアアブラギリ Omphalea papuana

 テリハボク、シナアブラギリ、ククイと南方系の植物種子が出始めたと思えば、いきなりのパプアアブラギリ Omphalea papuana登場!こんなのが出れば一気にテンション上がり、いくらでも歩けちゃいますね。
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北海道型シリンダーガラス浮き(ローリング・ピン)

 そして、お次に登場したのは北海道型のシリンダー(ローリング・ピン)型のガラス浮きでした。渥美半島では時折コレが拾えますが、見つかるとうれしいものですね。きっとこれは北海道で使われていたものが南下し、黒潮に乗っかり太平洋を渡りアメリカ沿岸に、そのまま南下して反赤道海流で西へ西へ、そしてフィリピン辺りから北上するコースで太平洋を何度か周回して届いたものでしょうね。
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カツオノカンムリ Velella velella

 帰りがけにはカツオノカンムリとカツオノエボシが南風と満潮に向かう潮時が重なり続々と漂着する場面にも出会えました。青い貝は僅かでしたが、青いクラゲの漂着シーンに立ち会え、嬉しいシーズンの始まりとなりました。
プカプカ通信172・Nov-10-2020_c0057167_22065016.jpg
伊良湖岬のココヤシ Cocos nucifera

 良いスタートを切ったシーズンでしたが、その後が続きませんでした。
 黄色い花を咲かせる日本のハイビスカス・ハマボウが咲きだし、しばらく花期が続きましたが、花を見なくなっても大きな変化はありませんでした。
 コロナ禍で休校が続いたため、夏休みも短縮されました。暑さを避けるために夜明けに渥美半島に行き朝方歩く・・・と言うパターンを、7~8月は続けましたが、大した寄り物もなく、見つかるのはココヤシ、ゴバンノアシ、テリハボク・・・いつ来る?いつ来る?と待ちました。

 こうした真夏の寄りの少なさは、台風が日本に接近する数の少なさとも関係があったようです。2020年は7月の台風発生が少なく、8月になってやっと3号が発生しました。その後はいくつかできましたが、日本に接近したものは8月末に発生した9号、それに続いた10号でした。
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ルリガイ Janthina globosa

 何も来ないまま夏が終わるのか?と思っていましたが、8月の終わりにやっとギンカクラゲやルリガイがやって来ました。待ちに待った青物登場ですが、夏の暑さにはかないません。小雨でも降ればよいのですが、晴れてばかり。前に南方系海豆の大量漂着があった2012年はまだ50代中ごろでしたが、今じゃジジイ・・・本当に暑さはこたえました。無理がきかないので、休憩できるお店に入り浸り太陽が西に向かう時間を待つことが多かった。 家でエアコンをかけ、のんびりしても良いのですが、やはり海へ海へと足が向き、「老人と海」の世界になってきましたわ。(笑)
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オオバヒルギ Rhizophora mucronata

 打ち上げられたギンカクラゲは重なるほどで、それが夏の暑さで干物になり臭い臭い!そんな中見つけたモノはオオバヒルギ Rhizophora mucronataでした。何と50㎝を超す大物で、ご覧のように緑色をした完璧なモノでした。このサイズはもう日本にあるヤエヤマヒルギではなく、もっと南方から来たものでしょうから、黒潮の強さを実感しました。これはぜひ生かしてみたいと真水に浸けてしばらく観察しましたが、残念ながら発芽や出根を見ることはできませんでした。残念!
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ワニグチモダマ(アニマル柄)Mucuna gigantea
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発芽していたニッパヤシ Nypa fruticans

 8月末から出現した漂着物は台風の影響をうけているようで、やっとワニグチモダマなどの海豆も顔を出すようになりました。もちろん台風の影響もあるのでしょうが、黒潮の強さを物語るモノもありました。それは発芽したままのニッパヤシでした。ニッパヤシはマングローブ植物で、ある程度は耐塩性もあるのですが、まさか愛知の浜辺で発芽したニッパヤシにお目にかかれるとは思ってもいませんでした。このニッパヤシは真水に浸しておいたところ出根して、11月現在も緑色の芽を少しずつ伸ばしていますが、この愛知の冬が越えられるのかは分かりません。この台風9・10号の影響で漂着した海豆などはブログ Beachcomber's Logbookに紹介しています。

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台風が運んだ北海道型シリンダーガラス浮きや南方系漂着物

 さて、プカプカ通信の本来のテーマである浮きですが、北海道型シリンダーガラス浮きも台風の影響で漂着していました。北海道の太平洋側では今でも化け縄漁で使われている地域もあり、そんなに珍しいものではありませんが、使用域以外で見つけると、嬉しいものです。
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 ウキウキと言えば、プラウキも忘れてはいけませんね。最後にシリンダーよりもレアな(2020年11月現在)浮きも紹介しましょう。このウキを表浜で見かけた時、最近多い韓国製のウキに見えました。けれどもよく見ると表面に記されていたのはハングルではなく、タイ語でした。これがどこで作られていたものかは不明です。本来ならタイ製品と思いたいのですが、作り方が韓国製のモノとほぼ同じで、半球型のウキを接着して作られています。そのために韓国で作られた可能性もあるわけです。ただタイ語が記されていたのは、タイで使われていたものがやって来たと考えてよいでしょう。今後この製品が日本にどれだけ漂着するのか、非常に興味深いところです。この記事を読まれた方でご存知の方がみえましたら、ぜひお知らせください。

 1年ぶりのプカプカ通信として、この夏の渥美半島表浜・太平洋側での概要をお知らせしました。記事はいつも受付中ですからぜひどうぞ。








# by uki-puka | 2020-11-10 07:01 | プカプカ通信