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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
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プカプカ通信132号 May-25-2014

               分類漁村語彙   はやししげお
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 みなさんは古本屋がお好きでしょうか?この古本屋とは、近年全国展開しているBOOK OFFのようなチェーン店ではなく、いわゆる巷の古本屋さんです。活字離れが進み、ネットでの購入などが普及して、店舗での販売は減少気味だそうです。高校時代から古本屋に親しみ、通っているなじみの店でも売り上げの6割がネット注文だとか。ネットによって探求書を探すのは楽になりましたが、面白い本との出会いはまだ店頭にありますね。そんなわけで時間があるとバイクで出かけ、名古屋の古本屋数件を巡るのは楽しいものです。今年のGW、家での時間がほとんどでしたが、やはり古本屋に出かけ数冊求めました。なじみの本屋ではまだ店頭に平台があり、そこには300円や400円の均一本が並んでいます。そんな中にタイトルにあげた分類漁村語彙が混じっていました。
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 分類漁村語彙は、柳田國男・倉田一郎の共著になるもので昭和13年に刊行されたものです。私が古本屋で入手したものは昭和50年に刊行された復刻版、箱に定価4000円とありましたので、ちょっと儲けた気分で買い求めました。
 分類漁村語彙は、著者らのフィールドワークにより、全国津々浦々の漁村で聞き取りした漁村用語です。今回は、そんな膨大な語彙の中から、私が興味を持った部分を一部転載しお知らせします。なお、一部漢字や表現は現在使われているものに置き換えている場合もあります。分類漁村語彙はいくつかの項目ごとにまとめられており、船に関する項目が12、風名、潮汐、波天候、漁場、地形、魚介、魚見、魚群、釣、網、古い漁法、古い漁具、海人、捕鯨、漁船汁具、海草採集などなど、項目は34にもなります。そしてアイウエオ順のさくいんがついています。
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クリ 日本海岸の広い区域で、海中の隠れ岩をクリという。越後の出雲崎付近にイスズグリ・シナワグリ・マクリ、能登高屋の嫁グリ一名磁石石、丹後与謝郡平田の沖の七つグリ、同竹野郡のササグリ等が、何れもよく知られている。

ハマト 越前の遠敷や大飯の諸郡では海辺をこうよぶ。

ウド 遠江の榛原郡で波打際をウドという。ウタやウタリと関係があるかも知れぬ。駿河では有度浜は古名である。

スカバ 仙台で海辺の砂丘をスカバという。南部領で浜辺をハマスカともまたスカバ・スカバタいうのも同じで、もともと砂地の義からでている。

ヒナノカイ 貽貝(イガイ)を出雲地方でそうよぶのは、これを雛祭りに用いるからの命名である。

ホウジョミナ 海岸の石についている小さな巻貝。島原半島ではホッジョ、筑前では只ビナともいう。煠(ゆ)でてから石で打ち身を引き出して食う。壱岐でホッゼミナというのも同じと思う。これも小児が籠などに入れて携え、小石で尖りのところを打潰してから、口のほうから吸いだすのをよく見かけた。

オコゼノマクラ 海栗(ウニ)を備前の児島湾などでそう呼ぶ。

カマフタ 海月(クラゲ)のこと。奄美大島でいう語。この背に乗ってネリヤから帰る昔話がある。

ニラ 三河西部の海岸などで海月の一番小さいもの。ゼニクラゲも同じか。

テイシ 手石。豊前の沿海で縄を結び糸をつけた漁具の一つとして報告されている。網漁における石追い込み用の類、もしくは棒受け網の部分かと思われる。

ウカシ 豊後北海部郡の網代では、網のアバ縄の端につける浮標のよび名。多くは樽などを用いており、アバとは別物である。

アド 網の浮標。隠岐の五箇などの海辺でいう。

アバ 網の上縁部につけた浮木をアバということは全国的である。隠岐ではこれをアンバといい、タイヂコギ網のは長さ二尺ばかりの柳で作り、四尺おきに千尋のロープに括りつける。これを沖一里半あたりから曳いてくると、揺れるアンバに怖れた魚が趁はれるという仕掛けであるが、この多くのアンバの整理には十艘もの小船が配置されている。一般にアバは浮く意味を持つと考えられているが、沖縄の糸満人は浮子をオキアバというに対し、下端の沈子をアシアバと呼ぶのをみると、アバには必ずしも浮く意は無いのかと思われる。すなわち、オキアバのオキが浮ならんかと考えられる。豊後日田の木屋をはじめ、九州東部や熊野などの河川に臨んだ山林で、堰流しによって下した材木の流下を防ぐため、大川に張りとめる縄をアバといい、さような所を木曽川あたりで網場というのを見るに、アバは網の沈下、もしくは流出を防ぐような意味があったのではあるまいか。

ウルシアバ 陸前荒浜では以前用いられていた漆の木で作られたアバをいう。いまはダマと称する中空の硝子球が用いられ、シビ縄や鰯タデ網などに付けられているのをかなり広く見聞する。

アバキ 相州あたりの漁夫がエビ網に使う浮木、これもアバギの名が賦してある。材料は漆の木、時化の日などには、一心にこの木を削る姿が、旅人の目にふれる。

ガバ 筑前の姫島で大敷網のアバ、すなわち浮木のこと。これだけは孟宗竹をもって製作する。

ギバ 陸前十五浜あたりで言う漆の木で作った網の浮子。これは水にぬれると重くなる性質がある。亘理郡のウルシアバのことである。

エビスアバ 伊予や土佐の室戸岬、隠州などにこの語が行われている。予州日振島の鰮船曳網でいうエビスアバは冠型で、網の中央部すなわちミトの浮子となっており、これをオオダマと称している。その新調や漁期はじめにあたっては、和霊神社にかつぎこんで祈祷をしてもらい、氏神祭礼には御旅所に持ち込んで神輿と共に一日は安置するとか、正月十一日の帳祝いには網主の床の間に置き、網を新たにするという風であるが、一方不漁に遭えば直ちにこれを取り替えるという習いもある。

モチアバ 網の袋すなわちミトにつけた三尺位のアバを日向の日置ではモチアバといい、いたくこれを大切にして火がかりの者、あるいは女などのこれを跨ぐことを警めている。やはりオオダマやエビスアバの類と言うべく、一種の網霊である。

トリハ 奥羽の野辺地で魚網につける浮木の方言。木を十字に組んだもの。

シオケ 手繰網の目標となる浮樽を丹後与謝郡の入海沿いの村でこういう。

シリゴマ 安芸倉橋島などで網の沈子をそうもいう。瀬戸内海でもひろくイワ・イワグリ。尾道付近ではこの重いものをセンガンという。

アミボ 三浦半島でいう網の錘。現在のは黒褐色で、遺跡からも同形のものがでる。

ホゲイシ 網のヘリにつける沈子を備前平戸ではそういう。すなわち他の地方のイワである。現在ではどこでも土焼きの中膨れした筒を使うが、以前は岩または穴のほげた小石を結びつけていたのでその名前だけが今に保存されたのである。

ナゲイシ 丹後の宮津の浜などで、荒手網の漁法につける沈子の石を投石といい、それにつける藁縄をアシという。沈子は多くの地方ではイワ、それにつける縄はイワトオシというのだから、これは特別なものかもしれない。

イワイシ 魚網の周縁の鎭みにつけるものを、イワと言っている区域ははなはだ広く、多くは以前の意志が土製品または金属製品に代わられて備前小浜などでは前者をヤキモンイワ、後者をナマリイワなどと区別しているが、平戸では現在はすべて土製品を用いるかたわら、これらもなおイワイシまたはホゲイシと称している。すなわち岩石の意であって、古くは岩の小破片の穴などがあって結わえ付けやすいものを用いた名残である。ただし土の素焼きの中に穴を開けたものを、発明したのも新しいことでは無いとみえて、信州などの遺跡からも発掘したことがある。周防大島の貝ウタセの網につけるグルイワもこの一種らしい。沖縄の糸満人は、専ら子安貝の最も大きなのをこれに利用している。

 地引網の下端の錘を常陸の海岸ではヤといい、駿河や陸前あたりの漁村ではイヤという。浮子のアバに対する語。ほかでは広くイワという。

ヤカタ 網の錘石。陸前荒浜あたりでそういう。ヤは石を意味する。

アタシ 薩摩の下甑島の瀬々の浦では、しび網のイワすなわち錘だけをアタシという。

マイテイシ 伊豆新島のボッケ網の底の四箇所につけた重さ一貫二百匁位の石を言う。一名テナハイシともいい、手縄の結び目に垂れている。一種の沈子である。

シラ 豊後北海部郡の網代あたりでは、未だに染めぬ新網をシラと呼び、これをカッチと共に釜で煮ることをニ

コミ、水洗い後干して使用する。

タコツボナワ これは若州常神の海浜で行われる蛸壺網漁。壷は越前産、底には持ち主の名を書き、これを上下二ヶ所を縄で巻き、それを堅に枝縄でつなぎ下げるようにしたものを二三間おきに十数個宛一つの縄につなぎ、これを船で海底に沈めるもの。

クリギ 蛸のイケマに入れて、蛸をつかせる楡などの枝。これを周防大島ではそう呼ぶ。クリの木を用いた名残か。

 以上、一部を紹介してみました。紹介しきれなかった面白そうな言葉は山ほどありますので、ぜひ図書館でも探してみてください。
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by uki-puka | 2014-05-25 00:40 | プカプカ通信 | Comments(2)