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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
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カテゴリ:プカプカ通信( 133 )

    プカプカ通信135 ・ Oct-10-2014


カナダ東部セントジョンの海岸とジオパーク 鈴木明彦(北海道教育大学)

 2014年9月下旬、カナダ東部の港町セントジョン(SaintJohn)を訪れる機会がありました(写真1)。
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ニューブランズウィック博物館で行われた世界ジオパーク国際学会に出席したためです。そこでセントジョン付近の海岸と北米で最初に認定されたストーンハンマージオパーク(StoneHammer Geopark)を紹介します。
 大西洋に面したセントジョンは、人口10万人弱の小都市で、レンガ造りの古い建物が多く、ノスタルジックな雰囲気があります(写真2)。
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まずホテルから歩いて行ける海岸を二三歩いてみました。大半が岩場ですが、その間のポケットビーチを探しました。転石浜ばかりで漂着物は皆無でしたが、パッセージビーチ(写真3)にはストランドラインに多数の海藻(ヒジキ?)があり、それに伴って巻貝(タマキビ)が打ち上げられていました(写真4)。めぼしいものはこれぐらいでした。
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さて国際学会が行われたのは、町中のビルにあるニューブランズウィック博物館(写真5)です。
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1842年設立のカナダ最古の博物館でもあり、各種展示物は充実していました。展示室は3階まであり、2階が地質や化石のコーナーでした。私には
 この付近のカンブリア紀(5億年前)の地層から発見された世界最大クラスの三葉虫(完全なら90cm!)が印象的でした(写真6)。
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国際学会3日目には、一日巡検があり、ジオパークの代表的なサイトを訪れました。クルーズでは、河口付近でめずらしい「渦潮の逆流現象」(リバーシング・フォールズ)を見ました(写真7)。
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世界最大の潮位差16mを記録するファンディ湾につながるセントジョンでは、川の流れと高潮が河口でぶつかりあい、激しい渦を作り出します。「鳴門の渦潮」の小型版?のようにも思えました。
また、クルーズの途中で先カンブリア紀(10億年前:右の白い岩石)とカンブリア紀(5億年前:左の黒い岩石)の地層が断層で接する露頭が見られました(写真8)。
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両者のあいだにはなんと5億年のスパンがあることになります。日本にはこのような太古の地層はなく、大陸ならではのダイナミズムを感じました。残念ながら化石の採集はできませんでしたが、カナダ随一といわれるよく整備されたジオパークを楽しみました。
  


       夏から秋にかけてのウキウキ事情    はやししげお

 この夏は渥美半島の一部にヒルガオガイが漂着しました。そんなわけでヒルガオガイを調査するために何度も渥美半島へまいりました。2012年にブレイクした海豆は少なかったのですが、かなりの数のヒルガオガイに会うことができました。そんな調査の折に出会ったいくつかの浮きを紹介します。

 9月6日、この日はヒルガオガイの落穂拾いということで、8月に自分の歩いた足跡をもう一度トレースしてみました。9月に入ったとは言え、まだまだかなり暑くて昼間は無理!そんなわけで、なじみの店でゆっくり昼食をとり、休憩もしっかりして4時前から歩き始めました。そして夕暮れ時の豊橋市東部、ちょうど満潮時と重なり、モノが寄る時間と重なりました。
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 伊古部から東へ歩くと、高塚に入ります。そのあたりにはラネルが発生しており、満潮とともに海水が流入して来るところでした。その写真を撮ろうとファインダーを覗いていたら、浮き玉がプカプカ~!!(笑)(笑)もうラネルのコトなんかそっちのけ、浮き玉写真に夢中です。夕焼けの空と、それを映した海面と浮き玉!何もかも忘れてシャッターを切りました。拾い上げた浮き玉は直径65mmほどの無銘玉でしたが、渥美では久しぶりの浮き玉に、ウキウキでした。
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 9月27日も渥美半島を歩きました。もうこの日は落穂拾いなどではなく、渥美半島の〆という気持ちであるきました。ちょうど鷹の渡りシーズンになっていましたので、伊良湖岬へ行きました。当然のように駐車場は超望遠レンズの砲列があり、野鳥マニアの間をぬって浜へ降り、それから歩き始めました。
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 オレンジ浮きの青い色違いは、これまでに1号ウキでは確認していましたが、ここでは3号発見です。これは初めて見るものでした。
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歯車のマークの中に「優」が刻まれた雄華塑料广と表面には彫られていました。
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この日の伊良湖岬は快晴、暑くも無く澄み切った青空の下、気持ちよく浜歩きができました。
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こんないい時期に漂着シーズンが終わってしまうのは何とも残念なものですが、風向きが西よりに変われば、もうモノが寄り難くなるので、仕方がありません。  
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この日、ほかに目に付いたのは黒い火の紡錘型をした刺し網用のウキ。あまり多くはありませんが、このごろ稀に見ますね。
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by uki-puka | 2014-10-10 22:32 | プカプカ通信 | Comments(0)

プカプカ通信134・Aug-05ー2014

             インドネシア旅行記     田村 円

 インドネシアの7月は乾季なのに、今回の旅行中にはよく雨に降られました。そこで渓谷や滝を見に行く計画を変更して、いくつかの海岸を訪れてみることにしました。


●ジャワ島パガンダラン編 (画像1-6)首都ジャカルタから南に400キロほど、バスで8時間のところに位置するサーファーに有名な場所です。 
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(画像1)ラグーナと呼ばれる汽水域
後方に見えるのは、エビや魚をすくいあげる大仕掛けな網です。

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(画像2)ニッパヤシ
中身は椰子の実みたいな味がするのだとか。

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(画像3)バトゥ・ヒウ(鮫岩)という海岸沿いにあるウミガメ保護センター(KPBL)ウミガメの卵や傷ついた生体を保護している。入場料も取らず頑張って活動されてます。

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(画像4)アオウミガメ
英名では”グリーン”タートルなんだとか。

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(画像5)椰子の実のからっぽ
ココナツ・ジュース飲んだ後の殻が、漂着というよりそのままそこに転がっているようにみえます。

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(画像6)本職ビーチコーマー
アルミなど金属類や、ウミガメの卵をターゲットにしています。


●ジャワ島バニュワンギ編(画像7-9)東西に1000キロ以上あるジャワ島の東端。 バリ島に行くには、ここからフェリーで渡る。ここからは硫黄の青い焔が見られることで有名なイジェン火山に行くこともできます。

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(画像7)夜明けの底引き網
人間だけでなく、猫や鶏もおこぼれ目当てに集まってきます。

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(画像8)ビーサン浮き
ビーチ・サンダルが普段履きな国なので、そこいらにいくらでもある。

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(画像9)リサイクル浮き
網にかかったゴミの中から、使えそうなものが どんどん再利用されていく。


●小島編(画像10-17)旅程からどんどんはずれ、目の前に見えた舟で適当にどこかの島に行ってみることにしました。

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(画像10)タランゴ島
この世の天国(?)と呼ばれる場所、ギリ・ラバックを目指す(この先の交通費の値段交渉折り合わず、目的断念)

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(画像11)ギリアン島
世界で一番美しい空気(?)を求めて、ギリアン島オキシゲンに向かう。

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(画像12)青がとてもきれいだったので海岸に降りてみることに。
(オキシゲン自体は何にもない竹藪跡でした)

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(画像13)クルミでしょうか??

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(画像14)軽石のような石にサンゴが取り込まれているゴツゴツ岩の海岸。

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(画像15)ちびっこたちが見つけてきてプレゼントしてくれました。    

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(画像17)帰りの船がもうなかったので、舟まるごとチャーター。

2000円弱ですが、ここに来るときは50円しか払ってないのでちょっぴり贅沢?
ま、旅の最後にすばらしい夕日を独り占めできたので結果オーライです!私にとってどれも良い経験だったので、この中のどれがより興味深いものか想像もつきませんが、面白いと思っていただけるようなものが一つでもあればいいなぁと思います...



 Editor's note : 円さんと初めてお会いしたのは、福井海浜自然センターでのビーチコーミング講座の時でした。各地を旅する円さんに、「何か面白いものあれば記事ください!」とお願いしていて、やっとかないました。ありがとうございました。
 今回の記事で一番興味深かったのは、ジャワ島で実際に使われていたサンダル浮きのレポでした。前から使われているという話はきいていましたが、こんなリアルなものを見せていただいて感激です。

 また写真14は、熱帯地方で形成されることの多いビーチロックかもしれませんね。

 まだまだ暑い夏が続きそうです。皆様ご自愛ください。
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by uki-puka | 2014-08-03 10:53 | プカプカ通信 | Comments(2)

プカプカ通信133号 July-25-2014

        奄美大島北部の大浜を歩く     鈴木明彦

 2014年6月末、九州での学会の帰り、奄美大島に寄ってきました。滞在時間はわずかでしたので、名瀬市街の北西の大浜を歩いただけですが、大浜海浜公園の奄美海洋展示館と「日本の渚100選」に選ばれた砂浜を紹介しましょう。
 奄美大島北部にある大浜海浜公園は、国定公園にも指定されています。青く澄んだ浅瀬にはサンゴ礁が見られ、およそ1kmにわたって白い砂浜が続きます(写真1)。
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東シナ海に沈む夕陽が美しいことから、サンセットビーチとしても人気があります。また、浜辺はウミガメの産卵地としても有名です。浜辺の後背地には、ヤマバショウが群生し、アダンの野生林が見られました。
 キャンプ場を横切って、さっそく浜辺に出ました。梅雨前線の影響で、多少海も荒れていたのか、渚には漂着物のラインができていました(写真2)。
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また、海岸では打ち上げ貝を採集したのですが、シラナミガイ(写真3)はじめとするサンゴ礁特有の貝類を拾いました。
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漂着種子では、ココヤシ、ゴバンノアシ、ホウガンヒルギ、モモタマナ、ミフクラギ(写真4)、サキシマスオウノキ(写真5)、カントンアブラギリ、シロツブ、ナタマメ?などがありました。
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 その後海浜公園の入口にある奄美海洋展示館を見学しました。ここでは奄美の海洋生物を飼育して見学することができます。当日は、ふれあい体験でアカウミガメ、アオウミガメに餌をやることができました。一方、「海辺の自然」展示室には、漂着物(ユリムン)コーナーがありました(写真6)。
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地味な展示でしたが、打ち上げ貝、漂着種子、外国製品、漁労用電球、使い捨てライターなどひと通りの漂着物はありました。ここで注目したのは、ネリヤカナヤ(神の国)から届けられたという漂着仏です(写真7)。
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こんなところから島尾敏雄で代表されるような美しい物語が生まれてくるのでしょう。今回も海浜公園の通路に咲く色鮮やかなハイビスカス(写真8)に小旅行の別れを告げました。
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             渥美半島だより    はやししげお

 梅雨も盛りで、台風8号がやってくる前の、愛知県渥美半島田原市から豊橋市にかけての表浜の様子をお伝えします。
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今年も黒潮がそんなに接近せず、かなり愛知からは離れたところを流れているために、本流から枝分かれした反流に南風が吹き込むのを祈っていました。そんな時の目印は何といってもエボシガイ類の付着した漂着物と、「青物」と呼んでいるカツオノエボシを中心としたニューストン(海面を主な生活範囲にしている動物たち)の漂着です。
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 6月中旬から、渥美半島を歩かれている方々から、カツオノエボシを見たという話は聞いていましたが、実際に私が最初に見たのは6月末の28日でした。この日は風が強く、一つ目の漂着個体は砂まみれのものでした。
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しばらく歩けば、ヒメルリガイも見つかってきました。
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大して期待もしていなかったのですが、こうして青物に出会え、かわいいアオミノウミウシにも出会うことができました。
 アオミノウミウシは、ニューストンの一員で、浮遊性のウミウシです。けれども、よほど気をつけて見ていないと打ち上げられたアオミノウミウシを見つけ出すことはできません。打ち上げられたときにはひっくり返って、丸まっているからです。
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これを海水に入れてしばらく待てば、生きていれば復活し、こんな姿になるわけです。
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ぜひ皆さんも探してくださいね。 
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by uki-puka | 2014-07-24 19:27 | プカプカ通信 | Comments(2)

プカプカ通信132号 May-25-2014

               分類漁村語彙   はやししげお
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 みなさんは古本屋がお好きでしょうか?この古本屋とは、近年全国展開しているBOOK OFFのようなチェーン店ではなく、いわゆる巷の古本屋さんです。活字離れが進み、ネットでの購入などが普及して、店舗での販売は減少気味だそうです。高校時代から古本屋に親しみ、通っているなじみの店でも売り上げの6割がネット注文だとか。ネットによって探求書を探すのは楽になりましたが、面白い本との出会いはまだ店頭にありますね。そんなわけで時間があるとバイクで出かけ、名古屋の古本屋数件を巡るのは楽しいものです。今年のGW、家での時間がほとんどでしたが、やはり古本屋に出かけ数冊求めました。なじみの本屋ではまだ店頭に平台があり、そこには300円や400円の均一本が並んでいます。そんな中にタイトルにあげた分類漁村語彙が混じっていました。
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 分類漁村語彙は、柳田國男・倉田一郎の共著になるもので昭和13年に刊行されたものです。私が古本屋で入手したものは昭和50年に刊行された復刻版、箱に定価4000円とありましたので、ちょっと儲けた気分で買い求めました。
 分類漁村語彙は、著者らのフィールドワークにより、全国津々浦々の漁村で聞き取りした漁村用語です。今回は、そんな膨大な語彙の中から、私が興味を持った部分を一部転載しお知らせします。なお、一部漢字や表現は現在使われているものに置き換えている場合もあります。分類漁村語彙はいくつかの項目ごとにまとめられており、船に関する項目が12、風名、潮汐、波天候、漁場、地形、魚介、魚見、魚群、釣、網、古い漁法、古い漁具、海人、捕鯨、漁船汁具、海草採集などなど、項目は34にもなります。そしてアイウエオ順のさくいんがついています。
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クリ 日本海岸の広い区域で、海中の隠れ岩をクリという。越後の出雲崎付近にイスズグリ・シナワグリ・マクリ、能登高屋の嫁グリ一名磁石石、丹後与謝郡平田の沖の七つグリ、同竹野郡のササグリ等が、何れもよく知られている。

ハマト 越前の遠敷や大飯の諸郡では海辺をこうよぶ。

ウド 遠江の榛原郡で波打際をウドという。ウタやウタリと関係があるかも知れぬ。駿河では有度浜は古名である。

スカバ 仙台で海辺の砂丘をスカバという。南部領で浜辺をハマスカともまたスカバ・スカバタいうのも同じで、もともと砂地の義からでている。

ヒナノカイ 貽貝(イガイ)を出雲地方でそうよぶのは、これを雛祭りに用いるからの命名である。

ホウジョミナ 海岸の石についている小さな巻貝。島原半島ではホッジョ、筑前では只ビナともいう。煠(ゆ)でてから石で打ち身を引き出して食う。壱岐でホッゼミナというのも同じと思う。これも小児が籠などに入れて携え、小石で尖りのところを打潰してから、口のほうから吸いだすのをよく見かけた。

オコゼノマクラ 海栗(ウニ)を備前の児島湾などでそう呼ぶ。

カマフタ 海月(クラゲ)のこと。奄美大島でいう語。この背に乗ってネリヤから帰る昔話がある。

ニラ 三河西部の海岸などで海月の一番小さいもの。ゼニクラゲも同じか。

テイシ 手石。豊前の沿海で縄を結び糸をつけた漁具の一つとして報告されている。網漁における石追い込み用の類、もしくは棒受け網の部分かと思われる。

ウカシ 豊後北海部郡の網代では、網のアバ縄の端につける浮標のよび名。多くは樽などを用いており、アバとは別物である。

アド 網の浮標。隠岐の五箇などの海辺でいう。

アバ 網の上縁部につけた浮木をアバということは全国的である。隠岐ではこれをアンバといい、タイヂコギ網のは長さ二尺ばかりの柳で作り、四尺おきに千尋のロープに括りつける。これを沖一里半あたりから曳いてくると、揺れるアンバに怖れた魚が趁はれるという仕掛けであるが、この多くのアンバの整理には十艘もの小船が配置されている。一般にアバは浮く意味を持つと考えられているが、沖縄の糸満人は浮子をオキアバというに対し、下端の沈子をアシアバと呼ぶのをみると、アバには必ずしも浮く意は無いのかと思われる。すなわち、オキアバのオキが浮ならんかと考えられる。豊後日田の木屋をはじめ、九州東部や熊野などの河川に臨んだ山林で、堰流しによって下した材木の流下を防ぐため、大川に張りとめる縄をアバといい、さような所を木曽川あたりで網場というのを見るに、アバは網の沈下、もしくは流出を防ぐような意味があったのではあるまいか。

ウルシアバ 陸前荒浜では以前用いられていた漆の木で作られたアバをいう。いまはダマと称する中空の硝子球が用いられ、シビ縄や鰯タデ網などに付けられているのをかなり広く見聞する。

アバキ 相州あたりの漁夫がエビ網に使う浮木、これもアバギの名が賦してある。材料は漆の木、時化の日などには、一心にこの木を削る姿が、旅人の目にふれる。

ガバ 筑前の姫島で大敷網のアバ、すなわち浮木のこと。これだけは孟宗竹をもって製作する。

ギバ 陸前十五浜あたりで言う漆の木で作った網の浮子。これは水にぬれると重くなる性質がある。亘理郡のウルシアバのことである。

エビスアバ 伊予や土佐の室戸岬、隠州などにこの語が行われている。予州日振島の鰮船曳網でいうエビスアバは冠型で、網の中央部すなわちミトの浮子となっており、これをオオダマと称している。その新調や漁期はじめにあたっては、和霊神社にかつぎこんで祈祷をしてもらい、氏神祭礼には御旅所に持ち込んで神輿と共に一日は安置するとか、正月十一日の帳祝いには網主の床の間に置き、網を新たにするという風であるが、一方不漁に遭えば直ちにこれを取り替えるという習いもある。

モチアバ 網の袋すなわちミトにつけた三尺位のアバを日向の日置ではモチアバといい、いたくこれを大切にして火がかりの者、あるいは女などのこれを跨ぐことを警めている。やはりオオダマやエビスアバの類と言うべく、一種の網霊である。

トリハ 奥羽の野辺地で魚網につける浮木の方言。木を十字に組んだもの。

シオケ 手繰網の目標となる浮樽を丹後与謝郡の入海沿いの村でこういう。

シリゴマ 安芸倉橋島などで網の沈子をそうもいう。瀬戸内海でもひろくイワ・イワグリ。尾道付近ではこの重いものをセンガンという。

アミボ 三浦半島でいう網の錘。現在のは黒褐色で、遺跡からも同形のものがでる。

ホゲイシ 網のヘリにつける沈子を備前平戸ではそういう。すなわち他の地方のイワである。現在ではどこでも土焼きの中膨れした筒を使うが、以前は岩または穴のほげた小石を結びつけていたのでその名前だけが今に保存されたのである。

ナゲイシ 丹後の宮津の浜などで、荒手網の漁法につける沈子の石を投石といい、それにつける藁縄をアシという。沈子は多くの地方ではイワ、それにつける縄はイワトオシというのだから、これは特別なものかもしれない。

イワイシ 魚網の周縁の鎭みにつけるものを、イワと言っている区域ははなはだ広く、多くは以前の意志が土製品または金属製品に代わられて備前小浜などでは前者をヤキモンイワ、後者をナマリイワなどと区別しているが、平戸では現在はすべて土製品を用いるかたわら、これらもなおイワイシまたはホゲイシと称している。すなわち岩石の意であって、古くは岩の小破片の穴などがあって結わえ付けやすいものを用いた名残である。ただし土の素焼きの中に穴を開けたものを、発明したのも新しいことでは無いとみえて、信州などの遺跡からも発掘したことがある。周防大島の貝ウタセの網につけるグルイワもこの一種らしい。沖縄の糸満人は、専ら子安貝の最も大きなのをこれに利用している。

 地引網の下端の錘を常陸の海岸ではヤといい、駿河や陸前あたりの漁村ではイヤという。浮子のアバに対する語。ほかでは広くイワという。

ヤカタ 網の錘石。陸前荒浜あたりでそういう。ヤは石を意味する。

アタシ 薩摩の下甑島の瀬々の浦では、しび網のイワすなわち錘だけをアタシという。

マイテイシ 伊豆新島のボッケ網の底の四箇所につけた重さ一貫二百匁位の石を言う。一名テナハイシともいい、手縄の結び目に垂れている。一種の沈子である。

シラ 豊後北海部郡の網代あたりでは、未だに染めぬ新網をシラと呼び、これをカッチと共に釜で煮ることをニ

コミ、水洗い後干して使用する。

タコツボナワ これは若州常神の海浜で行われる蛸壺網漁。壷は越前産、底には持ち主の名を書き、これを上下二ヶ所を縄で巻き、それを堅に枝縄でつなぎ下げるようにしたものを二三間おきに十数個宛一つの縄につなぎ、これを船で海底に沈めるもの。

クリギ 蛸のイケマに入れて、蛸をつかせる楡などの枝。これを周防大島ではそう呼ぶ。クリの木を用いた名残か。

 以上、一部を紹介してみました。紹介しきれなかった面白そうな言葉は山ほどありますので、ぜひ図書館でも探してみてください。
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by uki-puka | 2014-05-25 00:40 | プカプカ通信 | Comments(2)

    プカプカ通信131号    Apr-25-2014


              手杵祭再開  はやししげお

 福井県小浜市矢代地区で奈良時代から続けられてきた、漂着に関する悲しい祭りとして知られる手杵祭は、平成16年(2004)を最後にしばらく途絶えていました。この時の祭りは、漂着物学会総会丹後大会の下見のために福岡から来られた石井先生と、当時学会の事務局長をされていた松本さん、それに私の三人で見に行きましたので、とても印象に残っております。
 手杵祭りが途絶えていた理由は、参加する王女行列の練り子(女子児童)や笹持ち(男子児童)が集落から減少したために祭りの存続ができなくなってしまったのでした。
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 今年(2014)復活できた理由には、小浜市内外海小学校児童らの協力で王女行列の練り子(女﨟衆)や笹持ちが確保できたことが大きかったでしょう。
 手杵祭の概略を説明しましょう。奈良時代に漂着した唐舟には、王女ら女﨟衆が8人乗っていたが、船中の金銀財宝に目がくらんだ浦人たちは、それを襲い我が物にした。その後、この浦には良くないことが起きるようになり、そんな祟りを恐れた浦人たちは王女らの霊を慰め、自分たちの恥ずべき行為を戒める意味で、お堂を建て、祭りを続けてきたとされます。 今年は再開するという嬉しいニュースはkinさんから教えてもらい行ってきました。前日の土曜 はまだ晴れ間もあったのですが、当日は生憎の雨降り。観音堂の周囲は雨宿りの人でごったがえしていました。
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それに9年ぶりの復活と言うことで、かなりの人出!前回の平成17年と比  べれば、3倍以上の人出があったように思えます。途絶えていた最も大きな要因は、 女﨟衆役のかわいらしい娘さんがいなかったこと。前回は3人ほどでしたが今回は頑張って8人もそろっていました。ただ雨降りなのでレインコート!このあたりはしっかり現代的ですね。ただ、棒ふりや、弓矢持ちなど大役の方々は、レインコートなんてありませんでしたけれど。
 祭りは観音堂(福寿寺)で、王女らの霊を慰める儀式から始まりました。この寺は唐舟(からふね)を解体して得た木材で建立されたと伝えられています。寺の中での儀式で興味深かったのは、王女らが飢えをしのぐために食したといわれる「ヘラモ」と呼ばれる海藻を食べ、往時を偲ぶと言うものでした。居合わせた集落の老女は「ジンバモ」と呼んでおり、形状からも、石井先生が漂着物辞典に記された「ゲバサモ」と同じものと思われます。
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 観音堂での儀式が終わると、賀茂神社へ移動しました。賀茂神社ではすでに長屋の中で女﨟衆役の娘さんや大役のみなさんが準備中でした。大役をされる三人の方は、頭にうらじろをつけ、顔には墨で隈取りを描き、祭りに備えておりました。そんな準備中も長屋内では太鼓が打ち鳴らされ、雰囲気を盛り上げます。
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 準備が整い、みな12時前に行列は長屋から出て、本殿に参りました。
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 祭りの行列は棒振り、かぶら矢・さすまた、唐船丸、女﨟衆、太鼓、笹持ちと続き、賀茂神社と福寿院とで舞と行列が3回ずつ行われました。
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 午前中は雨降りでしたが、祭りが佳境となるころからは風も強くなったのですが日も差し始めてきました。
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 今年の手杵祭、9年ぶりの開催とあって、かなり気合の入ったものでした。取り仕切られた禰宜の方々や矢代区の方々のご苦労はさぞ大変だったでしょう。ありがとうございました。ぜひ今後も続けられるよう祈っております。それから自然現象はどうにもなりませんが、急に突風が立ち、福寿院のろうそくがほとんど消え、それ以降一気に寒くなったのには参りましたが、雨が上がったのはうれしかった。きっと祭りに参加されたみなさまの心がけだったのでしょう。



        薬壜の型をリサイクルしたガラス浮き はやししげお

 青森の川崎さんが紹介してくださった薬壜の型をリサイクルしたガラス浮きが4月に青森県で見つかりました。見つけられたのは三沢にお住まいのCryztal Gonzalez さん。子供さんと一緒にビーチコーミングに出かけてコレを見つけられたそうです。
 この浮きについてはプカプカ通信28号4Pに詳細がありますが、平元 内科・小児科 医院の薬壜を作っていた小さなガラス工場が、作らなくなった壜の型を再利用して浮子綱を結ぶ溝(グルーブ)の部分を型に加え、その型を用いて延縄用のガラス浮きを作ったものでした。 この浮きを拾われた方はいずれも青森の方、そんなわけできっと青森のどこかに平元医院は無いかググってみましたが、見つかったのはデイサービスだけ・・・残念でした。!
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 この写真はハッキリしない表面を型どり、それを左右反転させた画像です。元画像はCryztal Gonzalez さんが撮影されました。
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by uki-puka | 2014-04-25 11:08 | プカプカ通信 | Comments(0)

プカプカ通信130号 Feb-15-2014

               嘉南羊乳  はやししげお

 昨年の11月に行われた、海浜センターの水晶浜ビーチコーミング講座に、遠路はるばる新潟から参加された化石部さんから、珍しいものをいただきました。それは嘉南羊乳の宅配ケースなんです。
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 これは以前に化石部さんがブログで紹介されていたもので、それをオレが欲しい!!ってコメントしたために、わざわざ持ってきてくださいました。台湾では羊乳が普及していることは漂着する羊乳壜からも察しが着きましたが、これは廃れつつある日本の牛乳配達と同じシステムが台湾でもあることが分かります。オレが子供の頃は、木製の牛乳箱が玄関先にかけてある家がかなりありましたが、今ではプラスチック製になっていますね。さて台湾の嘉南羊乳の宅配ケースですが、プラスチック製で後ろ側には設置しやすいように釘孔が開けてありますし、横には二つの突起があり、これは蓋がついていたときの蝶番になっていたものですね。そして中には発砲スチレンが入っており、これで保冷をしていたのでしょう。
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 羊乳壜は、日本海側、太平洋側、どちらでも見られるそんなに珍しいものではありません。台湾には数多の羊乳メーカーがあるようで、その中でも嘉南羊乳が最も多いシェアを持っているようです。会社のウェブページによれば、台湾北部地域では週に5日ある営業日には朝7時までに配達しているようです。
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 嘉南羊乳のウェブページもありますので、興味のある方はぜひご覧ください。    
愛知県の渥美半島に漂着した台湾の羊乳壜のいくつかを紹介しましょう。
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           2012年8月6日 田原市堀切
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            2012年9月8日 田原市谷ノ口


 このように数多くの羊乳メーカーがあるようで、羊乳壜は太平洋側でも、日本海側でも漂着が確認されています。なんでも台湾では緯度が低く、暑い国のために特に夏場などでは牛の乳の出が悪くなり、牛乳不足になってスーパーにも無くなることもあるそうです。そんなわけで暑さに強い羊乳が普及しているそうです。当然乳としても需要だけではなく、加工品にも関わってくるわけで、羊のチーズ、羊のアイスクリームといった製品もたくさんあります。興味のある方は、ネットで「台湾・羊乳」と検索してみてください。膨大な量が出てきますよ。




     ウキを見ても一人 –小豆島の浮子- 鈴木明彦

 2014年1月下旬、瀬戸内海の小豆島に行ってきました。神戸港から小豆島・坂手港までは、ジャンボフェリーで約3時間の船旅でした。小豆島は、周囲126kmの意外と大きな島です(写真1)。
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海岸もいくつか歩きましたが、花崗岩の岩礁海岸が多く、漂着物には乏しい印象でした。めぼしい拾い物はなかったので、今回は島のあちこちで見かけた浮子を紹介しましょう。
当日は島の南東部の坂手港に、11時頃に着きました。港付近で昼食処を探していると、「大阪屋」という看板が目に入りました。そのお店に行って見ると、なんと様々な浮子の人形が並んでいます(写真2)。
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ビキニのお姉さんはなかなかの力作です(写真3)。
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また、当日は波平さん役の声優さんが亡くなった日でした(写真4)。 
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そのためか、喪に服していてお店はお休みでした。
 昼まで島の小路を散策しましたが、あちこちに浮子人形がありました。浮子人形作成に島として取り組んでいるのでしょうか。
 午後からは雨模様になってきたので、尾崎放哉記念館を見学しました。山頭火、放哉といえば自由律の放浪俳人として有名です。無頼で豪放な山頭火より、病弱で意志薄弱な放哉に、私は魅かれます。それはさておき、尾崎放哉記念館の入口には浮子の人形があるではありませんか(写真5)。
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 浮子人形の様々な表情(写真6, 7)を眺めながら、放哉が小豆島で詠んだ俳句を楽しみました。
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また、放哉のお墓や幾つかの句碑を巡りました。最後に西光寺の有名な句碑「咳をしても一人」(写真8)を訪ねました。
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ここにも浮子人形があったので、私も一句。 「ウキを見ても一人」             

From Editor
 今年の漂着物学会、大凡の様子が分かりましたので、勝手にお知らせします。細かなコトは、学会からのお知らせをご覧ください。変更がある可能性もあります。
1.日時:平成26年(2014年)11月8日(土),9日(日)
2.場所:沖縄県石垣市バンナ公園総合案内所ホールおよびカラノシピ海岸(BC)
3.基調講演:盛口 満氏(沖縄大学人文学部准教授)
4.スケジュール:11/8(土)
 1000 開会、 1100 総会、 1200 総会終了,昼食
 1300 基調講演、 1400 研究発表、 1600 お宝鑑定会、 1700 大会終了(バスセンター行き臨時バス17:30発)1900 交流会
11/9(日)
 0900 市内バスターミナル集合,バス出発、 0930 カラノシピ海岸着,BC開始,記念写真
 1130 BC終了, バス出発、 1200 石垣空港経由,市内バスターミナル着
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by uki-puka | 2014-02-15 12:07 | プカプカ通信 | Comments(0)

プカプカ通信129・Jan-18-2014

石川県塩屋海岸で、アオイガイの大量漂着とオウムガイ  小寺仁美

 2013年12月17日、2、3日前の荒れは少し収まり、雨こそ降ってはいなかったけれど、波は高い状態でした。前年には、ぼろぼろの小さなアオイガイを二つしか見つけることができなかったので、今年こそ、と思っていました。今季はまだ、アオイガイを一つも拾っていませんが、前日RZVさんのブログで、塩屋海岸のすぐ南、福井県あわら市の海岸でアオイガイを拾ったことが紹介されていたので、一つか二つでいいから、拾えないかな~と、塩屋海岸に向かうことにしました。

 石川県塩屋海岸は、加賀市の最南端にあり福井県との県境に位置する海岸です。塩屋から北東に約4キロ続く海岸で、最北端は片野海岸と呼ばれています。
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 塩屋海岸に着いてみると、駐車場からすぐの浜には前回来た時よりも低いラインに、色々なゴミが打ち上がっています。歩き始めて10分ほどで、低いラインにお目当てのアオイガイを発見。やったぁ、来てるし~!と思いながらどんどん片野に向かって歩いていくと、また一つ、そしてまた一つ、と次々と見つかるものだから、もうやめられない、止まらない。10個を過ぎたあたりから、もう写真を撮るのも面倒になってきました。最初は低いラインに上がっていたアオイガイ、塩屋海岸のなかほどまで行くと、かなり高いラインに打ち上げられています。低いラインも気になるし、高いラインも見なくては…欲張りな私は、あっちもこっちも見なくてはいけないからジグザグに歩くのはタイヘンです。
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 片野海岸に近づいてくると、長者屋敷跡と呼ばれる奇岩の塊がありますが、その少し手前でアオイガイをいくつか拾ったあと、低いラインに目が行きました。貝ラインより少し上に何か汚い物がぽつんと落ちています。その隣には砂をかぶったアミモンガラが一匹。ほかには落ちている物はありません。なんだろう?と思って近づくと…ん? ひょっとして、こ、これはオウムガイでは?? 足跡を付ける前に…と思って少し離れた位置から写真を一枚。ゆっくり近づいて行って、まじまじと見る…。海藻や、エボシガイや、おまけにフジツボまで付いているけど、やはりオウムガイのようです。
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 実はちょうど3年ほど前にこの海岸の南の方で、オウムガイを拾っていたのですが、その時は少し手前から見ても明らかにオウムガイと分かるものでした。これは?と思った物は、必ず立ち止まって確認することにしているので、まさかね、とも思いましたが、スルーしないで確認して本当に良かった!これは、最初に見つけた物と比べると、表面のほとんどが付着物に被われた、とっても汚いオウムガイでした。
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 今日はなんてラッキーな日なんでしょう~!アオイガイもいっぱい、それにオウムガイまで。心はルンルン、足取りも軽く、そこから片野までの間にも、いくつかのアオイガイを拾うことができました。いつもは2時間ほどかかる4キロの海岸を、3時間近くかけて片野に到着。片野海岸の一番端まで行って引き返し、再び塩屋海岸に戻るまでに、更に3個のアオイガイを拾いました。見落としがないように、あちこち歩いたつもりでしたが、やはり自分の足跡のないところに、まだ見落としがあったようです。

 塩屋に着いてから、ポリ袋から拾ったアオイガイをすべて出し、並べながら数えてみました。全部で36個。全てが6~7センチから10センチ強ぐらいまでの大きさで、あまり大きな物はありません。
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 ビーチコーミングという言葉を知ってから9年、本格的に歩くようになってから6年。この6年間で拾ったアオイガイは約30個。一昨年はシーズン中に17個のアオイガイを拾って大量、大量と喜んでいたのですが、今回は一日のビーチコーミングで36個ですから、初めての大量漂着に出会えたといっても良いのではないかと思います。
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From Editor
小寺仁美さんは、ハンドルネーム「のぶ」さんで、ブログにコメントなど入れてみえるのでご存知の方も多いかと思います。のぶさんに最初にお会いしたのは大阪で開かれたホネホネサミットの会場でした。最初は、骨部の材料調達のために動物や鳥の死体を集める目的でビーチコーミングを始められました。好奇心の強さと行動力でビーチコーミングを精力的にされ、福井だけではなく石川県南部もフィールドにされています。今回は何と2個目のオウムガイを拾われ、アオイガイの大量漂着にも遭遇されたと聞き、原稿をオネガイしました。
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by uki-puka | 2014-01-18 23:52 | プカプカ通信 | Comments(2)

プカプカ通信128 Dec-9-2013

        第十三回 漂着物学会南房総大会   はやししげお

 2013年11月16~17日、千葉県南房総市と館山市で総会とビーチコーミングが行われました。16日朝、何とか東京駅から高速バス「菜の花号」にのって、川崎の工場地帯を抜け、長い橋かと思いきや、海底トンネル!そして明るくなったと思えば、海ほたる。ぞんがい短かった橋を通って房総半島・木更津到着です。
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 その後ぐだぐだと田舎の自動車道を走って到着した道の駅が「とみうら枇杷倶楽部」なる停留所でした。ここから大房岬(だいふさみさき)少年自然の家まで、歩くのはしんどいしなぁ~!と思えば、タクシーの看板があったので、電話して来てもらいました。少年自然の家までは1400円ほどもかかりましたが、不案内の知らない場所ゆえタクシーで正解だったでしょう。
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 風の強い崖の上の道を歩き、到着した頃には、総会は終わっていました。遅刻です(笑)なじみの事務局の方々がみえたので、総会費用+今年と来年分の会費を払って義理を果たしてから、一升展示やポスターを見せていただきました。ちょうど総会が終わったあたりで、会場からは見たことのある顔が次々と出て見えますが、知らないお顔も多い!今回は地元の方の参加が多かったようで、非常に盛り上がった総会となりました。
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 さまざまなモノが展示されていましたが、とっても気に入ったのはこの左上にあるカラフルな漂着物を素材にした螺旋の作品。螺旋の中心にはスライスしたオウムガイをあしらい、その螺旋を展開してグラデーションにまとめるという作品、作者は?と、お聞きしたら基調講演をやってくださった竹内さんの友人で、この作品が遺作とか!お会いしたかったなぁ。
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 一升展示では、巨大なウキダカラがウケてましたが、作り物でした。
ポスターセッションも興味深く、どんぶらこで竹田さんが紹介されていた、浅原ガラスで作られ、その後は福井から転売?されたと思われる浮き玉、大我さんの学校教育の一環として総合学習の中へ取り入れたビーチコーミング、そして石垣島の深石さんのポスターは、これまで取り組んできたモダマへの情熱がほとばしる「実物」を貼り付けたポスターでとっても魅力がありましたねぇ~!こうした型にとらわれない発表形式は見習いたいものです。
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 昼食後は竹内さんが基調講演で、人生を変えた漂着物ということで、ウミガメやイルカの耳石、それにレアものタカラガイのお話をしてくださり、その後は昨年に引き続き忍澤さんが「縄文時代のビーチコーミング2」、中西会長の「漂着発芽植物から見た海流散布」、圓谷さんの「北海道貝ものがたり」、そしてオレの「2012渥美半島漂着ブレイク・その傾向と対策」というイイカゲンな発表で幕となりました。
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 さて、日が落ちれば、宴会!懇親会の始まりです。今回の開催場所が少年自然の家という事で、あんまりオレは期待していなかったのですが、招致してくれた神保所長さんやら、板長さんらが腕をふるってくれたおかげで、美味しいものとの出会いがありましたよ。ありがとうございました。
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 そして交流会はやはり人との語らいですね。ちょっと酒が入れば、無理難題も何とか通りそう??(笑)そんなわけで来年の学会開催地は石垣島です。上の写真はその思いを熱く語る深石さんと、それに頷く安松,竹田運営委員! お楽しみは、みなさんが地元から重い思いをして運ばれたおみやげの、ジャンケンオークション!仕切りは不肖・オレがやらせていただきましたが、お楽しみいただけたでしょうか?(笑)宴会終了後も、みなさんそれぞれお部屋やあちこちで、お楽しみいただけたようです。
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 さて、オレも定年間近になり、朝が早くなりました。そんなわけで定時より前に食堂に行きましたら、やはりオレより先に会長がみえました。腹が減ったので食堂のオバちゃんをせっつき、早めに用意していただき無事朝食完了!
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 朝食後は、センターの方々が近所を案内してくださる予定だったのですが、会長の「海に行きましょう」の一声に誘われ、オレや田中さん、渡辺さんで山道を越えて海へ!真っ黒な砂鉄の多い砂浜でビーチコーミングをしましたが、ハマユウが汀線近くに生えていたのには驚きました。この浜、南向きで北からの風をシャットアウトしてくれたおかげで、メッチャ温かだったんです。着ていた上着が邪魔になるほどで、寒い寒いとダウンジャケットを着込んでいた北海道人の田中さんも脱いでいました。
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 宿に戻れば、後片付けの時間。用意の良いみなさんはすでに沖ノ島ビーチコーミングに向かう仕度が整っていましたが、愚図なオレは慌ててしまいましたよ。みんなで下の駐車場に来てくれたバスに乗りこんで、館山市の沖ノ島に向かいました。
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 盛口満さんの自叙伝とも言える「ぼくは貝の夢をみる」にも出てきた沖ノ島は、自衛隊機地の先っちょにありました。このあたりは古くからイルカや鯨が捕獲された場所と聞いていましたが、イルカの骨がけっこう見つかったのには驚きました。
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 竹内さんのガイドでほとんどの参加者はビーチコーミングツアーに参加し、美しい貝やタコノマクラなどのお宝を手にしてみえました。1時間ほどのビーチコーミングは時の経つのが早く、あっという間に終了です。
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 その後房総半島で浜歩きをされた方も多くみえましたが、オレは翌日の仕事がフルに詰まっていたので、残念ながら追加のビーチコーミングは見送りバスに乗って館山行き!そして駅前で地元のツチクジラ入りの鯨カレーで昼食後みなさんとお別れとなりました。
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来年は石垣島でお会いできますかね~? みなさま、ごきげんよう~!!

さて、今回の学会でオレが持ち帰ったモノは、これだけです。
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 この中で、沖ノ島で拾ったモノはイルカの椎体とナガウニ、他は大房岬で拾ったもの。愛知や福井では見かけないシノマキガイ、ナツメモドキもありました~!他にはナツメガイ、オオヘビガイ、チャイロキヌタ、ツタノハガイ、マツムシ、マガキガイ、クジャクガイ、ハナマルユキ(欠け)、アワブネガイもありました~!磯が続く海岸とポケットビーチに恵まれた房総半島は、貝がイッパイだね。
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 ハート型をした石のようなモノは、オオヘビガイの殻に石灰質が付着して石のように見えるものです。これとオオヘビガイは沖ノ島で、他は全て大房岬で拾ったものです。キイロダカラ(磨耗)、オミナエシダカラ、スズメガイ、ナデシコガイ、シボリダカラ、ハナマルユキ(磨耗)
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by uki-puka | 2013-12-09 07:30 | プカプカ通信 | Comments(0)

プカプカ通信127 Nov-18-2013

    与那国島にアンパンマンとインクカートリッジ漂着 久野幸子

  沖縄県にある日本最西端の与那国島今年は台風から目が離せません!12号から始まって被害がすくないようにと祈る日々。 一方何かいいもの寄ったかな~とそわそわと落ち着かない日々なのですがこの27号は与那国からコースが外れているのに長い間北風が吹き、まるで台風が来たみたいでしたよ。
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 10月26日やっと風も納まったので近くのナーマ浜に行ってきました。なんとアンパンマン、メロンパンナちゃんとバイキンマンがいっぱい上陸してました。
   先日やなせたかしさんが亡くなられたニュースを見たばかりなのでびっくりしました。やなせさんと旅行中だったのでしょうか?
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  アンパンマンたちには、ⓒやなせF.N CHINA PINOCCHIOと書かれていました。 
  アンパンマンたちはシャンプー容器だったので、検索したところ、株式会社アガツマのアンパンマンたのしい!おふろセットの一部らしいと分かりました。
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  あとは海藻と一緒にダイソーの袋に入ったプリンター用の互換インクカートリッジや補充用インクがいっぱい打ちあがっていて、とりあえず集めてみたら100は超していたと思われました。 
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  アンパンマンたちやインクカートリッジはどちらも小さなエボシガイ類が付着していました。仮に船舶などからの落下事故を想定してみても、流出から少なくとも半月ほどは海に浮かんでいたことでしょうね。
  今後、こうした製品は海流に乗って北上し、特に冬場は日本海沿岸に漂着する可能性があると思いますので、皆さん見つけられたらぜひ知らせてくださいね。
  
    福井県美浜町山上に漂着したウキウキたち はやししげお
  
 2013年夏のシーズンは前年と比べ、あまり興味深いモノが無く過ぎてしまい、台風直前にギンカクラゲやルリガイなどがちょっと寄り、ココヤシなどの南方系種子も数えるほどでした。
 そんなわけで、秋になって本格化した日本海側での漂着もパッとせず、地味な感じで始まっちゃいました。
  台風も去った秋の日、敦賀半島根元の西側にある美浜町山上海岸を歩きました。山上は湾の奥に当たり、北に若狭湾、西に天王山を望みます。この浜はこれから海が荒れて北風が優勢になると、さまざまな漂着物が運ばれてくる場所で、これまでにマンボウ、アカウミガメ、ヒメウミガメなども漂着している場所です。
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  浜辺の漂着ラインには、プラスチック系のゴミといった軽いものや、流木などが寄っていました。ラインに沿って歩くと黄土色をした角型紡錘ウキが目にとまりました。紡錘ウキは端っこの処理で、丸まった丸型と、断ち切られた角型との二種類に大別されます。このタイプのウキは樹脂の射出成型で作られており、水色がほとんどですが、これは珍しく黄土色をしていました。なお、このタイプのほとんどは中国で作られており、表面には生産地などの陽刻が見られるのですが、黄土色の紡錘ウキには見られませんでした。
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 同じ浜ではシンプルな線描で魚を描いた韓国のワラジウキと、まわしウキがありました。まわしウキとは、プカプカ109号で初めて紹介したウキで、2011年秋に中司さんが北海道の天塩で見つけられた分銅浮子力士タイプのものです。このウキは分銅タイプの古いモノと思われ、腰に巻いたまわし部分が顕著なために「まわしウキ」と呼ぼうかと思いました。(笑)
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 またここではアナゴのウケが完全な形で漂着していました。
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 ウケの丈夫には細引きが結わえられ、その先には金具があり、その金具でロープなどに結びつけて使用するものでしょう。  珍しいものではありませんが撮っておきました。
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by uki-puka | 2013-11-18 00:14 | プカプカ通信 | Comments(0)

プカプカ通信126 ・ Sep-26-2013

              天売焼尻小紀行 II      鈴木明彦

 2013年9月上旬、北海道の日本海側に浮かぶ小さな二つの島、天売島と焼尻島(下図参照)に行ってきました。以前私はプカプカ通信55号に「天売焼尻小紀行」という小文を書きました。6年ぶりにこの2島を再訪しましたので、近況を紹介します。
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 初日はひたすら日本海側を北上しました。羽幌町では、北海道海鳥センターやはぼろバラ園を見学し、その日は旅館セールス会館に泊まりました。旧フェリー乗場近くの宿で、羽幌港の新フェリー乗場までは、クルマで5分くらいの場所でした。今回も天候は優れず雨模様でしたが、明日の天候が回復することを願って、軽くビール(+缶チューハイ)を飲んで休みました。
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                 トド太郎(写真1) 

翌日に羽幌港8時30分発のフェリーおろろん2に乗船しました。フェリー乗場が新しくなっていましたが、切符売り場の向かいにはおなじみのトド太郎君(トドの剥製)がいました(写真1)。フェリーは多少揺れたものの、船酔いすることもなく、9時30分頃焼尻港に着きました。
 焼尻島は、周囲約12km、海洋性気候で成立したオンコ(イチイ)の林で有名です。最近では、高級食材のサフォーク種羊のめん羊牧場が注目されています。この島はほとんどが火山岩なので、海岸には岩場がずっと続いています。今回歩いたのは東側の東浜と南側の白浜海岸です。
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                 トドの骨(写真2) 

 焼尻港からしばらく南下した東浜は、岩場に面した小ぶりの礫浜でしたが、意外と漂着物の多い浜です。今回は海獣?の骨の漂着が目につきました。骨の多くはトドのようでした(写真2)。東浜からは、トドがよく見られるという岩礁が海中に見えたので、トドの骨が多いのかもしれません。ちょっと珍しいものでは、「人魚の財布」とよばれるエイの卵殻(写真3)が打ち上っていました。また、打ち捨てられた漁網から中小サイズの浮き玉を見つけました。
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                エイの卵殻(写真3)

 一方、白浜海岸は、夏は海水浴場になる海岸です。前回訪れた後にかなり整備されたようで、トイレや浜への階段が付いていました。今回はその名の通り、白い砂浜が200メートルくらい続いていました。しかし、めぼしい漂着物は見つからず、浮き玉をひとつ(写真4)拾ったくらいでしょうか。その後、小雨の中を焼尻港に慌てて戻り、午後のフェリーで天売島に向かいました。
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                    浮き玉(写真4)

 天売島は、周囲約12km、海鳥の楽園として良く知られています。西側の海岸では、ウトウ、ウミウ、ケイマフリ、ウミスズメなどが観察でき、日本では唯一のオロロン鳥(ウミガラス)の繁殖地としても知られています。この島もほとんどが火山岩でできており、海岸には急な岩場が続き、浜辺はわずかです。今回歩いたのは東側のロンババの浜、前浜、北側のババ岩の浜です。
 ロンババの浜や前浜は、いずれも小さな礫浜で、漂着物にも乏しい浜でした。東側の海岸の大半が人工的に護岸されているので、漂着物が少ないのでしょう。
ここでは暖流系漂着物のコウイカや暖流系貝類のイシダタミを見つけました。小さな北の島でも温暖化の影響は確実に認められます。この日は徒歩で海岸を回りましたが、雨が強くなったので、散策をあきらめ民宿栄丸に戻りました。
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                 第一七宝丸(写真5)
 翌日も曇りがちの日でしたが、レンタサイクルを借用し、北側のババ岩の浜に出かけました。ここでは、巨大漂着物?の漁船が無惨にも打ち上げられていました(写真5)。船体には、第一七宝丸の文字がありました。ネットで検索してみると、富山県からロシアに売却された漁船で、ロシア側に引き渡された後、漂流して座礁したようです。この廃船はいつまでこの海岸に鎮座しているのでしょうか。
 
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               巨大オロロン鳥(写真6)
 その後宿で荷物を整理し、天売港の巨大オロロン鳥のモニュメント(写真6)に見送られて、天売島をあとにしました。前回は北側の観音崎展望台で、繁殖時期に飛び交うウミネコの大群を見て、鳥に疎い私も多少興奮したのですが、この時期島の断崖に鳥はほとんどいませんでした!鳥好きの方でしたら、6月から8月の探鳥ツアーの時期がやはりベストといえるでしょう。

      漂着種子からの発芽    はやししげお
 日本海側の各地では秋から冬が漂着シーズンで、中でも福井県の海岸では、ココヤシやゴバンノアシ、それにモダマやジオクレアといった海豆類がたくさん漂着します。 もちろん、太平洋側でも初夏から秋口にかけ漂着種子は見られるのですが、わたしのフィールド愛知あたりでは漂着する時季の関係で、発芽を迎える頃には涼しくなっていて、なかなか発芽にまで至らず、グンバイヒルガオの発芽もそう多くありません。
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                 グンバイヒルガオの発芽        

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                仮称・ヒレガクアサガオの発芽  

 9月1日、福井のビーチコーマー「のぶ」さんからメールと添付ファイルが送られてきました。ファイルの写真は上記の2種類、一つはよく見られるグンバイヒルガオ、もう一つは最近北上が目立っている仮称・ヒレガクアサガオ Ipomoea fimbriosepalaがありました。
 この写真の撮影地は福井市の三里浜砂丘だそうで、このまま成長すれば、開花や結実が望めるのではと、メールにありました。
 これまでにもグンバイヒルガオの開花は福井県の各地で確認されており、仮称・ヒレガクアサガオ Ipomoea fimbriosepalaも、敦賀市横浜海岸で数年前に開花が見られていますので三里浜での開花は楽しみですね。
 福井では、漂着物を拾うだけのビーチコーマーではなく、こうした漂着種子からの発芽にまで目の届くビーチコーマーが増えてきたのは、うれしいことです。

2013年11月16~17日,千葉県南房総市の大房岬少年自然の家で第13回漂着物学会南房総大会が開催されます。例年通り,研究発表(口頭発表,ポスター発表),一升展示を行います。詳しくは下記アドレスをご覧ください。
http://drift-japan.net/?page_id=99
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by uki-puka | 2013-09-26 12:04 | プカプカ通信 | Comments(0)