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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
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カテゴリ:プカプカ通信( 133 )

プカプカ33 2004年11月1日

    南イタリア、カプリ島の漂着物   鈴木明彦

2004年8月下旬〜9月上旬、イタリアを旅行する機会がありました。フィレンツェで開催された第32回万国地質学会議(32nd IGC)に参加したためです。およそ120カ国から5,000名ほどの参加者がありまして、そのため歓迎パーティー(2,000名位?)は競馬場で行なわれたほどでした。
 ローマからの帰路、南イタリアの日帰りツアーに参加し、ナポリやカプリ島を訪れました。その折、カプリ島の海岸で若干の漂着物を採集しましたので、紹介します。南イタリアを代表するカンパーニャ州の中心が、情熱と混沌に満ちた港町ナポリです。カプリ島へはナポリのモーロ・べヴェレッロ港から、高速船でおよそ1時間。サンタ・ルチア港やヴェスヴィオ山を眺めながら、船はナポリ湾からティレニア海へと出てゆきます。カプリ島は、ナポリの南30キロメートルに位置し、かのアウグストウス帝も別荘を持っていたといわれています。
 ツアーでは、有名な青の洞窟(Grotta Azzurra)を見学した後、市街地アナカプリで昼食をとりました。その後、自由時間があったので、マリーナ・グランデ港付近の海岸を散策しました。カプリ島自体は、ジュラ紀後期〜白亜紀前期約1億5000万年前)のドロマイト質石灰岩から構成されていて、島の表面を火山性の堆積物が薄くおおっています。そのため、海岸線の大半は切り立った険しい海食崖(写真1)をなしています。これらのガケの間に小規模な砂浜が見られます。砂浜の奥行きが数メートルのためか、漂着物には小石、貝殻、ビーチグラスなどの硬いものが大半でした(写真2)。小石はいずれも数セン
チ程度の石灰岩の円礫(写真3)で、様々な模様があります。また、貝殻の大半は小型の巻貝(写真4)で、岩礁性の種類のようでした。  

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 写真1 マリーナ・グランデ港から見る海食崖

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 写真2 マリーナ・グランデ港付近の砂浜

人工物では、多数のビーチグラスがありましたが、浮子や陶片などは見つけられませんでした。もう少し時間があれば、ローマ帝国からの歴史をもつ島ゆえ、何かしら由緒あるものに出会えたかもしれません。ともあれ、地中海の水に初めて触れることができた貴重な機会となりました。

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 写真3 石灰岩の円礫     

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 写真4 小型の巻貝類


Beachcombing in Capri, Italy
Italy’s Capri Island is one hour by boat from Naples. This island is
thinly covered in volcanic deposits, which lie on top of Mesozoic dolomite.
Consequently, the coastline consists of vertical cliffs. Capri’s beaches
are small, and only a few meters wide. For that reason, when SH visited, he
found only pebbles, shells, and sea-glass. There were no floats or ceramic
fragments.

translation: Emma Longhorn


      与那国島の夏    久野幸子
 今年の夏休みはいかがでしたか?与那国島はまだまだ暑く、頭が溶ける〜って感じです。8月30日に浜歩きをしたのですが、クラクラのフラフラ、やっぱり早朝でなければつらいです。
 東と北の浜は台風による高潮が怖くてドキドキしながら歩きましたがドロップモダマ1個。南側(Drコトーの浜)の比川浜、ウバマ浜、ウバ浜は17号台風の名残りでしょうか、それとも大潮のせいか、ふとっちょコゲ茶モダマ、ワニグチモダマなどと何となく幸せモードでした。
 プカプカ通信を見ていて、ふと思い出して杉本君にも見てもらった物があります。オウムガイの二つ目を拾った日に、比川浜にガラス玉の大きなおへそが上がっていたので拾いました。前にも後ろにもおへそが出っ張っていて、おまけに前にも後ろにもぐるりと割れ
た痕がありました。もしやこんな?ステキなガラス玉のおへそでは?と送っていただいたグラスボールの本をしげしげと・・・・ユキも杉本君もバイナリーに違いないとウキウキなのですが、いかがなものでしょうか?おへそだけ上手に割れていて、サイズは15×13.5cm、ラムネグリーン、重さは900g。ユキさんの思いはふくらんでとっても大きなバイナリー浮き♡だったのかな?本当に与那国島は割れたのばかり・・・おへそばっかりです。いつかはきっと・・・・・!!!
 そうそう、プカプカ32号にあったベトナムの竹篭船ですが、与那国島にも丸ごと漂着していますよ。大きいので拾ったことはありませんが。




様似で合宿      中司光子
 8月21日、真樹ちゃんと一緒に合宿待ち合わせの浦河町郷土博物館に向かう。見学後、浦河の幌別(ほろべつ)海岸でビーチコーミングをしました。ここで真樹ちゃんは車のわだちで割れたガラス玉を一個発見。きれいな緑色だったのに、と悔やむことしきり。
 その後で様似にある鵜苫小学校の「海の家」を見学し、バイナリーフロートの小林正義さん宅に向かう。小林さん自宅の向いにあるD型倉庫は、家一軒と同じくらいの広さで、小林さんの趣味のためのガスを使う溶接機械、工具、部品、拾ったものなどが整理されていました。倉庫の2階へはしごで登ると、そこにありました!!う〜ん、はじめてお目にかかるバイナリー!!思ったよりは小さかった。しかしこれは二度とお目にかかれないものかもしれないと思うと・・・。Walt Pichさんの「Glass Ball」の36ページに出ているものと同じと思います。一個ずつ赤道にあたる部分につぎめのようなラインのあるところも、二個をくっつけた合わせ目の部分のガラスのはみ出し方もそっくりです。多分大きさも同じくらいと思います。
 小林さん宅では、プラ玉を使ったガーデニング用の植木鉢や鳥の餌台、(そしてこれは初めて見た)中に電球を入れると夜に薄明るく光るのがいい感じだと言うライトも見せてもらいました。
 田中さん宅では、彼の収蔵庫ウキウキ小屋(アバら屋)を見学。以前にゴロゴロあったプラ玉は花の鉢や、ひしゃくに加工されていてすっきり。プラスチックのケースの中にきちんと収められた浮子などを見せてもらった後は、自宅ベランダにハンドメイドされたステキなウッドデッキでお茶タイム。さりげなく、いやしっかりガラス玉などが飾られていたのです。
 その後は様似町平宇海岸でビーチコーミング。幌別海岸とは、車で5〜10分くらいしか離れていないと思うのだけれど、平宇には幌別には無かった南からのものがたくさん寄っていた。コウイカの甲、オレンジ浮子や豆型浮子もあった。白樺浮子も。台風の影響かな?網ごと一塊になって打ち上げられているものに、初めて見る黒い浮子と鉛らしき小さな沈子がたくさん付いていて、田中さんが熱心にナイフを使ってゲット。ここの海岸で真樹ちゃんは干からびたイルカの皮についていた顎骨をナイフでゴリゴリ。石川さんは大きめの耳石を発見。これは大きさから見てイルカにしては大きすぎると思う。いいなあ〜耳石。いつかは拾いたい・・・・。
 平宇のあと、アポイの研修センターにてバーベキュー。食後は拾い物をかこんで、わいわいガヤガヤ。途中からえりも町郷土資料館の学芸員さんも加わる。さらに同じところに泊まっていた岩石調査グループの中にいた、台湾中央大学の女性がオレンジ浮子などの文字を読んで下さり「俊雄」は「ハンサムボーイ」という意味とわかった。へぇ〜へぇ〜へぇ〜。おもしろ〜い!!
 8月22日は前日よりもさらに良い天気。暑いくらい。まずはえりも町郷土資料館へ。ここは昆布の展示がメインですが、私が気に入ったのは子供の遊び部屋!たくさんのカラーボールの中にアザラシ、クジラ、ホタテガイにヤドカリ、エイ、タコ、コンブなどの珍しいぬいぐるみが。それとテトラポッドが3種類!テトラポッドのぬいぐるみは初めて見たなぁ〜。面白〜い。
 このあと百人浜へ。石川さんがいろいろ拾っているので、期待は大きかったのですが・・・あまり目ぼしいものはなく、私のお持ち帰りはチョウチョガイ10個くらい。田中さんは戻り道で直径30cmくらいのプラ玉を二つ回収し、拾ったロープで腰に結びつけ引きずってきたのでした。
 百人浜のビーチコーミングも終わり、じゃあちょっと石川さんとこの「風の館」で休憩してから解散しますか〜と移動する途中に見たのが波打ち際を動くたくさんの黒い影。それはアザラシやトドではありません。人間です。流れ昆布を拾っているのです。石川さんも”これだけの人が一度に拾っているのは初めて見た”と言っていました。
 今回の合宿で何が驚いたって、TV局が二日間も取材に来た事です。事前
に知らされていなかったので、びっくり。ただTVに映るっていうのは、全道版だからなぁ〜。ちょっとなぁ〜知っている人に見られるのは・・・・と思うナカツカなのでした。(放送後”見たよ”と言った人は一人だけ。良かった〜。)



     伊良湖岬に集合         林 重雄
 やろうやろうと思っていた伊良湖岬での集まりですが、田中先生、牧野さんから声がかかりやっと第一回目ができました。9月26日の日曜、恋路ヶ浜の駐車場に集合したのはやはり3人だけでした。MLでも声をかえましたが、漂着人口はまだまだのようです。
 あまり天気は良く無かったのですが、気の早いバードウォッチャーたちがサシバの渡りを見に来ていました。
 恋路ヶ浜は砂が運ばれてきて、砂浜が拡張されていました。そのために普段よりもずっと沖合いに満潮線があり、それにそって東に歩きましたが、カズラガイ卵嚢が目立ったほどでした。ビューホテルの下あたりまで歩き、帰りにはテトラポッドの周辺を歩きました。すると、ゴバンノアシやギンカクラゲなどが見つかりました。ちょっと前の嵐で寄ってきたものでしょう。しばらくして牧野さんが大きなモダマを見!!表面のツヤも無くなっていますが、長い航海を乗り切った立派なモダマでした。その後は田中先生が埋もれていたココヤシを2つ発掘。駐車場に戻る少し手前で半分以上埋もれたアカウミガメがあったのですが、田中先生はカメフジツボ欲しさに、頑張って素手で臭〜いカメを掘り起こしました。残念ながらカメフジツボは付着していませんでした。

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 モダマを拾い、大喜びの牧野さん

 昼食後は堀切の海岸を歩きました。ここも砂が増え浜が広くなっていました。満潮線よりも、ずっと上にギンカクラゲが散らばっている場所(これも前の嵐の漂着物)を重点的に探しましたら、ルリガイ、ヒメルリガイ、アサガオガイといったきれいな巻貝がありました。また南方系の種子のモモタマナ、シナアブラギリ、ミフクラギspも見つかりました。でも、ここでも漂着物の目玉である、、きれいなブルーのガラス玉を拾ったのは牧野さん。漂着の女神は彼に微笑んでいたようです。余談ですが、このごろ愛知県の太平洋側ではほとんどガラス玉が拾えません。私も最後に拾ったのは去年の6月ごろ。1年に1個拾えるかなぁ?ってところなのです。
 他の浮子ですが、台湾製のオレンジ浮子、国産のオレンジ色をした一体成形のウキ、中国製のブルー紡錘型ウキ、豆型ウキ、韓国製小型の球型のウキ、中国製中形の球形ウキなどは多く見られました。他に漁業関係では、潜行板、養殖のポールに付ける青いプラスチックリングのフジツボ落とし、ボンテンなども漂着していました。
 今回、愛知県内に住むビーチコーマー3人でも、これだけの収穫になりました。一人では絶対に拾えないと思います。人が集まるとこんな利点があります。①目の数が増え見落としが減る。②一人なら美味しい場所だけしか歩かないが、普段では歩かない場所まで歩く。③漂着物の知識を共有できる。④みんなと歩いて拾う事により競争心が出て、ふだんよりもず〜っと欲ばりになる。他にもあるでしょうね。

Beachcombers’ meeting at Irakozaki
On September 26, 2004, three beachcombers met at Irako Cape, on the Atsumi
Peninsula in Aichi Prefecture. Among their finds were violet snails, one
glass ball, and drift seeds: tropical almond, tung nut, box-fruit, coconut,
and sea-heart.

translation: Emma Longhorn


from Editor 今年は福岡で開催される国民文化祭の都合で、漂着物学会総会が十月になりました。総会の様子は次号のプカプカで特集する予定ですのでお楽しみに。また浜歩きの季節になりました。色々な漂着物の話題をお寄せください。

プカプカ33 2004年11月1日

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by uki-puka | 2004-11-01 20:43 | プカプカ通信 | Comments(0)

プカプカ32 2004年10月1日

     丹後半島のウキ          林重雄

 10月の16・17日の二日間、京都府京丹後市(もと網野町)琴引浜で漂着物学会の総会が開かれます。そこで丹後半島のウキの様子を簡単にお伝えします。
 丹後半島は天橋立が有名な宮津市から国道178号線を進むと一周できるようになっています。宮津から岩滝へ入ったあたり、道路の左側に浮子玉をいくつかぶら下げた食堂があります。お味の方はまだ入ったことがないので分かりません。そのまま進むと再び宮津市に入り天橋立を過ぎ、しばらく走ると「船屋」で有名な伊根を通ります。そのまま北上すると経ヶ岬です。ここを過ぎたあたりの小さな港の道路脇には直径が25cmほどのきれいな浮子玉がつり下げてあります。ここ数年置いてありますが無くなっていません。道なりに西に20kmほど進むと左手に会場となる琴引浜鳴き砂文化館があります。その数百メートル先の信号を右折すれば琴引浜です。再び178号線に戻り西進すると左手に離湖が見えてきます。宮津線の網野駅から10kmほど進んだあたりが浜詰で、このあたりから箱石浜、久美浜、湊宮へと8kmほど砂浜が続きます。
 琴引浜は東山高校の縄張りなので、漂着物はあまり期待できません。安松先生をはじめ地学部の面々が定期的に歩いているので、落ち穂拾いはまず出来ないでしょう。
 それよりも浜詰から箱石浜、久美浜あたりを歩いた方が楽しそうです。今年の4月にも石井会長、松本さん、それに私と3人でこの浜を歩きました。天気も悪く短時間でしたが、石井会長は韓国製のガラス玉を見つけて御機嫌でした。

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 韓国製の小型ガラス玉

 このあたりの浜は直接日本海に面していますので、福井の越前海岸や鳥取の浜とそんなに漂着物の変化はありません。夏場はほとんど何もありませんが、季節風の吹きはじめる秋から冬にかけては大量の韓国、中国製品が漂着し、その中にウキもたくさん混じります。誰もが喜ぶガラス玉は直径7.5cmのものが最も多く、続いて直径6cmのものです。他にも直径が25cmほどの台湾製と言われるガラス玉も稀に漂着します。これは歪な物が多く、ひどい物はカボチャの様な形をしています。他に中国製と言われる中央に赤道(モールド線)の入ったものもあります。
 金属製のウキでは、ロシアのアルミウキが時々漂着します。
 プラスチック製のウキ は種類も数も圧倒的に多く、台湾のオレンジ浮子をはじめ、中国のブルーの紡錘型ウキ、分銅型ウキ、豆型ウキ、韓国と中国の球型ウキ、ベトナムのキャンディー型ウキ、貫通ウキ、バナナフロート、韓国のわらじ型ウキなどなど普通に見ることができます。

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 ロシア製アルミ浮子

 自然素材のウキでは白樺樹皮をつかったウキがあります。鳴き砂文化館には網に着いた白樺ウキが展示してあるので、ぜひ御覧下さい。日本海側に大量に漂着する白樺ウキは、集めてみたら驚くほどの量になります。まだこうした自然素材のウキを使っている国があるのはとっても驚きです。北朝鮮、中国、ロシアのどこかでしょうね。網漁の目印にするブイに自然素材を使った物があります。中心には、浮力の高い発泡スチレン(スチロール)を使っていますが、上と下の面には、アベマキの樹皮を用いています。発泡スチレンだけでは弱いのでしょうか?強さだけを求めるのなら、もっと他のプラスチック素材で も良いように思えますが、こうした自然素材にこだわる何かがあるのでしょう。
 ウキの他にもこのあたりの海岸は秋から冬にかけてアオイガイ、タコブネといった頭足類の貝殻が打ち上げられますので、目が離せません。また城崎マリンワールドにお勤めの竹田さんはこのあたりでモダマを拾ってみえますよ。


Tango Peninsula floats
The Tango Peninsula, in central Japan, faces the Sea of Japan, and is part
of Kyoto Prefecture. Because the peninsula sticks out into the Sea of
Japan, the seasonal north-west wind, from fall to winter, brings glass balls fromSouth Korea and Taiwan drifting ashore. The Tango Peninsula is also famous
for the beautiful paper nautiluses that wash up there. Sometimes, Russian
aluminum floats ride the complex currents and drift ashore as well.

translation: Emma Longhorn


  プカプカの本棚  ベトナム海の民    郷司正巳著  正泉社 

この本はJEANの小島あずささんに教えてもらいました。私も本マニアですが、小島さんも負けず劣らずの本マニア!!彼女が薦めてくれる本はどれもなかなかシブいものばかりなのです。
 ベトナムに関する本は数多く、サブカルチャー系のモノから堅い物まで色々出ています。郷司正巳さんのこの本は、どちらかと言えば写真集に近い物ですが、体裁は普通の本です。小島さんから、ベトナム浮子が載っていると教えてもらって早速アマゾンに注文しました。(本当は図書館で立ち読みしたかったけど置いて無かった)届いた本では、子供達が地引き網をするシーンや漁師が刺し網をするシーンでカラフルなキャンディー型のベトナム浮子が使われていました。一つの網の中にもカラフルな色の浮子が混ざっていてびっくりしました。漂着したベトナム浮子を実際に使っている写真は初めて見ましたのですごく感動!!
 でも、それよりもっとスゴいものが載っていました。2002年秋に、福岡県で開かれた漂着物学会の会場でベトナムから流れ着いた竹篭船が展示してあったのを覚えていますか?あれを見た時、私は「こんなもの乗れるのかいな?どうせお祭りや儀式に使う物だろうなぁ・・・」なんて印象しか持っていませんでした。でも、この竹篭船に人が乗り、それに漁具も積み込んでいたのです。大きなザルを海に浮かべたような竹篭船の写真を見た時には驚きと感動で両腕の毛が総立ちになってしまいました。それも竹篭船の数は一つ二つではありません。海岸線にそってズラーっと並んでいたのです。
 普段、手にした漂着物だけから謎解きをしますが、遠い外国での実際の使用例をこうした写真などで見ると、そのモノの存在感が大きくなってきます。特にこの本は海を扱った本なのでベトナム浮子をお持ちのみなさんには強くお薦め!ベトナムの海岸線はリゾート地への変化が激しく、こうした光景も風前の灯だそうです。



From Editor
 8月に行われた北海道のウキウキ研修会はTVでも流されたようです。田中さんから送っていただいたビデオは前夜祭で見て頂けたらと思っています。
 愛知県の知多半島でビーチコーミングを続けている永田孝さんのHPにプラスチックウキのコーナーができました。とても凝った作りで、ウキのカラー写真の上をクリックすると、陽刻の文字の部分のコントラストを強くして読みやすくしたものに切り替わります。ぜひ御覧下さい。また知多半島の貝や生物なども扱った素敵なサイトです。 URL: http://www.tac-net.ne.jp/~ngttks/uki.htm

 もうすぐ漂着物学会丹後大会!!16・17と京丹後市網野町琴引き浜で総会が開かれますが、申し込みはされましたか?まだの方はお早めに!!
 私は15日の夜に網野に入り、その夜に現地で前夜祭を予定しています。場所は民宿の「尾江」(0772-72-0713)でやりたいと思っています。今のところ参加予定は5名です。これから参加しようかという方は、この宿に御予約を!! 学会当日の16日は網野大会の立て役者でもある松尾さんの宿「海士館・松栄」(0772-72-0724)に宿泊を予定しています。どちらの宿も浜には5分ほど、鳴き砂文化館へも5分ほど、夜の会の開かれる掛津区の集会場(とっても立派できれい)まで1分という便利な場所!!では、琴引き浜でお会いしましょう!!

プカプカ32 2004年10月1日
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by uki-puka | 2004-10-01 20:59 | プカプカ通信 | Comments(0)

プカプカ31 2004年9月1日

軽石のウキ        いしいただし

 林さんがウキにとりつかれています、少し古い弥生時代のウキについて書いてみました。       
 福岡市今津大原の小葎(こもぐら)遺跡から軽石で作られたウキが発掘されました。
 福岡市西区の海岸は、文永の役(1274)後の建治二年(1276)に築造された元冠防塁(蒙古襲来の時、海岸20キロメートルにわたって石築地を築いた)の西端部にあたります。この大原海岸3キロメートルわたって防塁が残り、大部分は砂に埋もれていますが、一部は発掘されて、当時の姿が再現されています。
 その西端の海岸から約500メートル内陸側のところに小葎遺跡という弥生時代の遺跡がありました。この付近から土器や石器が採集されていましたので、以前から遺跡があることは知られていたのです。
 この地にシーサイド病院が建設されることになり、福岡市教育委員会による発掘調査が行われました。表面採集された遺物が広い範囲であったため、大遺跡ではと当初思われていました。発掘の結果は意外や11メートルの円形の竪穴式住居が一棟確認されたのでした。普通、弥生時代の竪穴住居は5〜6メートルほどの大きさのものですから、11メートルの竪穴は大型です。
 竪穴住居内部の層は9層からなり、1番下、いわゆる床面はこの竪穴をつくった、最初に生活を営んだ人達だったのでしょう。弥生時代中期後半で、壷や甕、石剣、刃器、石鏃(矢じり)、石錘(石のおもり、沈子)出てきました。
 それから、どうもこの大型住居は廃棄され、祭祀が営まれたようで、祭器類が出てきます。更に6、7層になると、土が少なくほとんど大小の壷や甕、鉢、高坏、器台などの器種に富み、石器類も出土します。この6層から軽石製のウキも出ています。この大量の土器や石器から、発掘担当者は報告書の中で、「自然的な堆積ではなく、人為的かつ意識的に投棄されたものである」といっています。ここで生活をして残したものでなく、廃棄されたこの大形円形竪穴住居の凹地を利用して、よそから大量の土器類を運んでここに投棄されたようです。弥生人に一体何があったのか、少しナゾめいてきます。この一棟の竪穴住居から出土した土器類は、ダンボール箱700箱で、そのほとんどが6、7層からといいますから異常な多さです。
 さて竪穴から出てきた石錘は全部で41点ありました。平たい石の両端を打ち欠いた簡単な石錘から、滑石を磨いて一文字や十文字に切り込みをいれたり、錘の中央に穴を穿ち精巧に作られたものなど、7種ほどに分けられます。石は滑石や玄武岩で近くに原石地もあります。
 軽石製のウキは9点ありました。ウキは最大12センチから、最小4,5センチ、重さは109グラムから小さいので8,9グラムありました。少し丸みをおび、特に切り込みとかは見られませんが、網に結びつける時にできたような凹部は写真でみるかぎりあるようです。
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 小葎遺跡出土・軽石の浮子(石井原図)  

 石錘の沈子とウキは対をなすものですから、出土した軽石製のウキは数としては少ないようですが、軽石だけでなく、木製のウキもあったでしょうから、木製のウキは腐敗してしまったのでしょう。
 小葎遺跡から東約6キロ離れた今宿五郎江遺跡も同じ頃の遺跡ですが、ここからは46点の石錘が出ています。軽石のウキは1点のみでした。大部分は木製のウキを使ったものでしょう。軽石製のウキの方が特殊だったのかもしれません。
 軽石がウキに使われたということは、海岸近くで生活する人達は、海岸の漂着物にも注意をしていたことを物語っています。特に玄界沿岸には軽石を噴出するところがありません。九州中、南部からの噴出か流出によるものでしょう。
 今も海岸を歩くと、多くの軽石が漂着していますし、大小さまざまの軽石を拾うことができます。
 1924年10月の八重山列島鳩間島付近の海底爆発で大量の軽石が黒潮に乗って日本海や太平洋側を漂流、対馬海峡に8ヶ月後、北海道付近に1年かかって漂流しています。
 1986年1月、マリアナ島北の福徳岡ノ場の海底火山の噴火で流出した軽石は4ヶ月後の5月に沖縄諸島へ、玄界沿岸には、それから6ヶ月後の10月から11月頃に大量漂着したことがあります。「福徳岡ノ場の灰色軽石」です。
 弥生時代にも各所の海底火山など噴火で流出した軽石などを、弥生人も目にして、ウキに利用したのでしょう。遺跡から出土する軽石の分析も行われると流出した場所も特定できるのではないかと思います。
 ウキウキ事典(P10~11カルイシアバ)の記述にも、漂着する軽石製のウキがありました。今も軽石を使っている国や地域があるというのに興味があります。

Pumice floats
Floats made of pumice have been excavated from a Yayoi-era site at Komogura
in Fukuoka, Kyushu. One characteristic of this site is that many items were
thrown away in depressions left where dwellings were built. As well as
pumice floats, sinkers were found. Nine of the pumice floats were excavated.
They range in size from 4.5 cm to 12 cm.

translation: Emma Longhorn


    七里ガ浜に漂着した白樺浮き   Emma Longhorn

今年5月31日の午前中、強い南風が吹いたあと、神奈川県の七里ガ浜で、漂着した白樺浮きを一つ見つけました。それは長さ8.5センチの浮きの破片でした。エボシガイ約40個(最大の長さ:1.5センチ)、ササラウミケムシ二匹とウミコケが付着していました。その日の漂着物には、珍しいことに、南方系のものが多くありました。(モモタマナ、ミフクラギ、ココヤシの実、アオウミガメの死体、中国産のプラスチック浮き、韓国産のプラスチック浮き、エボシガイの付いているアサガオガイとルリガイ、カツオノエボシ、カツオノカンムリなど)。その中に白樺浮きがあったので、びっくりしてしまいました。どうやってこの北国の漂着物が神奈川の海岸に流れ着くことができたのでしょう?

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 白樺ウキ・右端が七里ガ浜に漂着した白樺浮き。他の二つは英国に漂着したもの (Emma Longhorn原図)

Birch-bark float washed ashore on Pacific coast
At Kamakura, on the Pacific side of central Japan, a birch-bark float washed ashore on May 31, 2004. It was a fragment, 8.5 cm long. The float had goose-neck barnacles, sea caterpillars, and bryozoans on it, which suggests that it possibly drifted for a long time.

translation: Emma Longhorn


from Editor
 エマさんは6月にイギリスに戻って、精力的にビーチコーミングをされています。その様子は漂着物学会のメーリングリストで見ることができます。モダマやクジラの骨の他に何とまた「白樺ウキ」らしいものを発見されました。極東地域で使われている白樺ウキが漂着した可能性もありますが、北欧方面からの可能性が高いですね。(上の写真参照)
 中司さんやケマさんからも指摘がありましたが、筑摩書房発行でトーベヤンソンの描いたムーミンコミックスNo1「黄金のしっぽ」p48に出てくる、刺し網を描いた場面があります。ここでは刺し網の錘には貝殻を使っており、ウキは円筒形に描いてあります。他のウキかも知れませんが網につけるやり方などは白樺ウキの使い方と同じです。錘に自然素材を使っていますのでウキが白樺ウキの可能性もありますね。あとp68には網がけをしたガラス玉も2個描かれており、この本のカバーを外した表紙にはガラス玉を抱いたトゥティッキさんも描かれています。
 このムーミンコミックスは1954年から1960年にかけてトーベさんによって描かれました。海の近くで暮らしていたトーベさんですので、海辺の情景の描写は細かく、そういったことからも、当時フィンランドでもガラス玉が使われていたことが分かりますね。

 網の錘に貝殻を使うことは日本でも行われていました。田辺悟著「網」によれば沖縄では二枚貝(ヒメジャコ・シラナミガイ)、タカラガイを錘に使っていたそうですし、八郎潟のカモ刺し網にはベンケイガイ、チョウセンハマグリといった大きめで殻の重い貝が使われていたそうです。

オレンジ浮子から目が離せません
 30号でもオレンジ浮子の「俊雄浮標」発見のニュースが徳島からありましたが、その後も続いています。九州の福岡県で陶磁器の漂着物を集めてみえる「浜辺の達人」さんによれば、オレンジ浮子が6月14日〜18日という短期間に300個近く漂着したそうです。そして陽刻をもとに分類されたところ「興業浮標」が発見されました。私はまだ実物を確認していませんが、これから増えてくると期待しています。なお、300個の中には太陽浮標99、船牌浮標51、塑料浮子41、順源浮標31、俊雄浮標29といったものが主だったところだったようです。
 
 鹿児島の藤枝さんからもオレンジ浮子に関して情報を頂いています。この春に送っていただいたのは「香港」と陽刻されたもの。香と港との間に錨の図が描かれています。もう一つは太陽浮標の中に三洋号と陽刻されたものもあるようです。

 暑い夏がまだまだ続いています。あまり暑いと浜辺を歩く気にはなりませんが、日の沈むのが早まると、ちょっと歩く気になってきますね。海水浴シーズンもそろそろ終わり、ビーチコーミングのシーズンが始まります。

 先日、雑誌Be-Palの切り抜きを整理していたところ、どの号かは不明ですが、ウィークエンドナチュラリストのコーナーでイルカの特集を見つけました。見たことある人が載っているなぁ・・・とページをめくったら、57歳の石井先生と、「浜辺の達人」さんではありませんか!!イルカの骨の漂着や、漂着して埋めておいた3年物のイルカを発掘したといった興味深い写真も載っていますよ。

 10月16/17は学会総会が京都府の丹後半島にある琴引浜で行われます。私は15日午後に出て、15日夜に現地で前夜祭をやりたいと思っていますので、参加御希望の方は連絡して下さい。琴引き浜までは京都駅からでも特急で2時間半ほどかかりますので、遠隔地から来られる場合、13時頃までに名古屋空港に着くようでしたら、御一緒できます。大きな車でないので4名までなら乗せていけます。こちらも御希望の方は連絡を下さいね。

プカプカ31 2004年9月1日
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by uki-puka | 2004-09-01 21:05 | プカプカ通信 | Comments(0)