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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
by uki-puka
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プカプカ33 2004年11月1日

    南イタリア、カプリ島の漂着物   鈴木明彦

2004年8月下旬〜9月上旬、イタリアを旅行する機会がありました。フィレンツェで開催された第32回万国地質学会議(32nd IGC)に参加したためです。およそ120カ国から5,000名ほどの参加者がありまして、そのため歓迎パーティー(2,000名位?)は競馬場で行なわれたほどでした。
 ローマからの帰路、南イタリアの日帰りツアーに参加し、ナポリやカプリ島を訪れました。その折、カプリ島の海岸で若干の漂着物を採集しましたので、紹介します。南イタリアを代表するカンパーニャ州の中心が、情熱と混沌に満ちた港町ナポリです。カプリ島へはナポリのモーロ・べヴェレッロ港から、高速船でおよそ1時間。サンタ・ルチア港やヴェスヴィオ山を眺めながら、船はナポリ湾からティレニア海へと出てゆきます。カプリ島は、ナポリの南30キロメートルに位置し、かのアウグストウス帝も別荘を持っていたといわれています。
 ツアーでは、有名な青の洞窟(Grotta Azzurra)を見学した後、市街地アナカプリで昼食をとりました。その後、自由時間があったので、マリーナ・グランデ港付近の海岸を散策しました。カプリ島自体は、ジュラ紀後期〜白亜紀前期約1億5000万年前)のドロマイト質石灰岩から構成されていて、島の表面を火山性の堆積物が薄くおおっています。そのため、海岸線の大半は切り立った険しい海食崖(写真1)をなしています。これらのガケの間に小規模な砂浜が見られます。砂浜の奥行きが数メートルのためか、漂着物には小石、貝殻、ビーチグラスなどの硬いものが大半でした(写真2)。小石はいずれも数セン
チ程度の石灰岩の円礫(写真3)で、様々な模様があります。また、貝殻の大半は小型の巻貝(写真4)で、岩礁性の種類のようでした。  

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 写真1 マリーナ・グランデ港から見る海食崖

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 写真2 マリーナ・グランデ港付近の砂浜

人工物では、多数のビーチグラスがありましたが、浮子や陶片などは見つけられませんでした。もう少し時間があれば、ローマ帝国からの歴史をもつ島ゆえ、何かしら由緒あるものに出会えたかもしれません。ともあれ、地中海の水に初めて触れることができた貴重な機会となりました。

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 写真3 石灰岩の円礫     

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 写真4 小型の巻貝類


Beachcombing in Capri, Italy
Italy’s Capri Island is one hour by boat from Naples. This island is
thinly covered in volcanic deposits, which lie on top of Mesozoic dolomite.
Consequently, the coastline consists of vertical cliffs. Capri’s beaches
are small, and only a few meters wide. For that reason, when SH visited, he
found only pebbles, shells, and sea-glass. There were no floats or ceramic
fragments.

translation: Emma Longhorn


      与那国島の夏    久野幸子
 今年の夏休みはいかがでしたか?与那国島はまだまだ暑く、頭が溶ける〜って感じです。8月30日に浜歩きをしたのですが、クラクラのフラフラ、やっぱり早朝でなければつらいです。
 東と北の浜は台風による高潮が怖くてドキドキしながら歩きましたがドロップモダマ1個。南側(Drコトーの浜)の比川浜、ウバマ浜、ウバ浜は17号台風の名残りでしょうか、それとも大潮のせいか、ふとっちょコゲ茶モダマ、ワニグチモダマなどと何となく幸せモードでした。
 プカプカ通信を見ていて、ふと思い出して杉本君にも見てもらった物があります。オウムガイの二つ目を拾った日に、比川浜にガラス玉の大きなおへそが上がっていたので拾いました。前にも後ろにもおへそが出っ張っていて、おまけに前にも後ろにもぐるりと割れ
た痕がありました。もしやこんな?ステキなガラス玉のおへそでは?と送っていただいたグラスボールの本をしげしげと・・・・ユキも杉本君もバイナリーに違いないとウキウキなのですが、いかがなものでしょうか?おへそだけ上手に割れていて、サイズは15×13.5cm、ラムネグリーン、重さは900g。ユキさんの思いはふくらんでとっても大きなバイナリー浮き♡だったのかな?本当に与那国島は割れたのばかり・・・おへそばっかりです。いつかはきっと・・・・・!!!
 そうそう、プカプカ32号にあったベトナムの竹篭船ですが、与那国島にも丸ごと漂着していますよ。大きいので拾ったことはありませんが。




様似で合宿      中司光子
 8月21日、真樹ちゃんと一緒に合宿待ち合わせの浦河町郷土博物館に向かう。見学後、浦河の幌別(ほろべつ)海岸でビーチコーミングをしました。ここで真樹ちゃんは車のわだちで割れたガラス玉を一個発見。きれいな緑色だったのに、と悔やむことしきり。
 その後で様似にある鵜苫小学校の「海の家」を見学し、バイナリーフロートの小林正義さん宅に向かう。小林さん自宅の向いにあるD型倉庫は、家一軒と同じくらいの広さで、小林さんの趣味のためのガスを使う溶接機械、工具、部品、拾ったものなどが整理されていました。倉庫の2階へはしごで登ると、そこにありました!!う〜ん、はじめてお目にかかるバイナリー!!思ったよりは小さかった。しかしこれは二度とお目にかかれないものかもしれないと思うと・・・。Walt Pichさんの「Glass Ball」の36ページに出ているものと同じと思います。一個ずつ赤道にあたる部分につぎめのようなラインのあるところも、二個をくっつけた合わせ目の部分のガラスのはみ出し方もそっくりです。多分大きさも同じくらいと思います。
 小林さん宅では、プラ玉を使ったガーデニング用の植木鉢や鳥の餌台、(そしてこれは初めて見た)中に電球を入れると夜に薄明るく光るのがいい感じだと言うライトも見せてもらいました。
 田中さん宅では、彼の収蔵庫ウキウキ小屋(アバら屋)を見学。以前にゴロゴロあったプラ玉は花の鉢や、ひしゃくに加工されていてすっきり。プラスチックのケースの中にきちんと収められた浮子などを見せてもらった後は、自宅ベランダにハンドメイドされたステキなウッドデッキでお茶タイム。さりげなく、いやしっかりガラス玉などが飾られていたのです。
 その後は様似町平宇海岸でビーチコーミング。幌別海岸とは、車で5〜10分くらいしか離れていないと思うのだけれど、平宇には幌別には無かった南からのものがたくさん寄っていた。コウイカの甲、オレンジ浮子や豆型浮子もあった。白樺浮子も。台風の影響かな?網ごと一塊になって打ち上げられているものに、初めて見る黒い浮子と鉛らしき小さな沈子がたくさん付いていて、田中さんが熱心にナイフを使ってゲット。ここの海岸で真樹ちゃんは干からびたイルカの皮についていた顎骨をナイフでゴリゴリ。石川さんは大きめの耳石を発見。これは大きさから見てイルカにしては大きすぎると思う。いいなあ〜耳石。いつかは拾いたい・・・・。
 平宇のあと、アポイの研修センターにてバーベキュー。食後は拾い物をかこんで、わいわいガヤガヤ。途中からえりも町郷土資料館の学芸員さんも加わる。さらに同じところに泊まっていた岩石調査グループの中にいた、台湾中央大学の女性がオレンジ浮子などの文字を読んで下さり「俊雄」は「ハンサムボーイ」という意味とわかった。へぇ〜へぇ〜へぇ〜。おもしろ〜い!!
 8月22日は前日よりもさらに良い天気。暑いくらい。まずはえりも町郷土資料館へ。ここは昆布の展示がメインですが、私が気に入ったのは子供の遊び部屋!たくさんのカラーボールの中にアザラシ、クジラ、ホタテガイにヤドカリ、エイ、タコ、コンブなどの珍しいぬいぐるみが。それとテトラポッドが3種類!テトラポッドのぬいぐるみは初めて見たなぁ〜。面白〜い。
 このあと百人浜へ。石川さんがいろいろ拾っているので、期待は大きかったのですが・・・あまり目ぼしいものはなく、私のお持ち帰りはチョウチョガイ10個くらい。田中さんは戻り道で直径30cmくらいのプラ玉を二つ回収し、拾ったロープで腰に結びつけ引きずってきたのでした。
 百人浜のビーチコーミングも終わり、じゃあちょっと石川さんとこの「風の館」で休憩してから解散しますか〜と移動する途中に見たのが波打ち際を動くたくさんの黒い影。それはアザラシやトドではありません。人間です。流れ昆布を拾っているのです。石川さんも”これだけの人が一度に拾っているのは初めて見た”と言っていました。
 今回の合宿で何が驚いたって、TV局が二日間も取材に来た事です。事前
に知らされていなかったので、びっくり。ただTVに映るっていうのは、全道版だからなぁ〜。ちょっとなぁ〜知っている人に見られるのは・・・・と思うナカツカなのでした。(放送後”見たよ”と言った人は一人だけ。良かった〜。)



     伊良湖岬に集合         林 重雄
 やろうやろうと思っていた伊良湖岬での集まりですが、田中先生、牧野さんから声がかかりやっと第一回目ができました。9月26日の日曜、恋路ヶ浜の駐車場に集合したのはやはり3人だけでした。MLでも声をかえましたが、漂着人口はまだまだのようです。
 あまり天気は良く無かったのですが、気の早いバードウォッチャーたちがサシバの渡りを見に来ていました。
 恋路ヶ浜は砂が運ばれてきて、砂浜が拡張されていました。そのために普段よりもずっと沖合いに満潮線があり、それにそって東に歩きましたが、カズラガイ卵嚢が目立ったほどでした。ビューホテルの下あたりまで歩き、帰りにはテトラポッドの周辺を歩きました。すると、ゴバンノアシやギンカクラゲなどが見つかりました。ちょっと前の嵐で寄ってきたものでしょう。しばらくして牧野さんが大きなモダマを見!!表面のツヤも無くなっていますが、長い航海を乗り切った立派なモダマでした。その後は田中先生が埋もれていたココヤシを2つ発掘。駐車場に戻る少し手前で半分以上埋もれたアカウミガメがあったのですが、田中先生はカメフジツボ欲しさに、頑張って素手で臭〜いカメを掘り起こしました。残念ながらカメフジツボは付着していませんでした。

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 モダマを拾い、大喜びの牧野さん

 昼食後は堀切の海岸を歩きました。ここも砂が増え浜が広くなっていました。満潮線よりも、ずっと上にギンカクラゲが散らばっている場所(これも前の嵐の漂着物)を重点的に探しましたら、ルリガイ、ヒメルリガイ、アサガオガイといったきれいな巻貝がありました。また南方系の種子のモモタマナ、シナアブラギリ、ミフクラギspも見つかりました。でも、ここでも漂着物の目玉である、、きれいなブルーのガラス玉を拾ったのは牧野さん。漂着の女神は彼に微笑んでいたようです。余談ですが、このごろ愛知県の太平洋側ではほとんどガラス玉が拾えません。私も最後に拾ったのは去年の6月ごろ。1年に1個拾えるかなぁ?ってところなのです。
 他の浮子ですが、台湾製のオレンジ浮子、国産のオレンジ色をした一体成形のウキ、中国製のブルー紡錘型ウキ、豆型ウキ、韓国製小型の球型のウキ、中国製中形の球形ウキなどは多く見られました。他に漁業関係では、潜行板、養殖のポールに付ける青いプラスチックリングのフジツボ落とし、ボンテンなども漂着していました。
 今回、愛知県内に住むビーチコーマー3人でも、これだけの収穫になりました。一人では絶対に拾えないと思います。人が集まるとこんな利点があります。①目の数が増え見落としが減る。②一人なら美味しい場所だけしか歩かないが、普段では歩かない場所まで歩く。③漂着物の知識を共有できる。④みんなと歩いて拾う事により競争心が出て、ふだんよりもず〜っと欲ばりになる。他にもあるでしょうね。

Beachcombers’ meeting at Irakozaki
On September 26, 2004, three beachcombers met at Irako Cape, on the Atsumi
Peninsula in Aichi Prefecture. Among their finds were violet snails, one
glass ball, and drift seeds: tropical almond, tung nut, box-fruit, coconut,
and sea-heart.

translation: Emma Longhorn


from Editor 今年は福岡で開催される国民文化祭の都合で、漂着物学会総会が十月になりました。総会の様子は次号のプカプカで特集する予定ですのでお楽しみに。また浜歩きの季節になりました。色々な漂着物の話題をお寄せください。

プカプカ33 2004年11月1日

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by uki-puka | 2004-11-01 20:43 | プカプカ通信 | Comments(0)
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