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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
by uki-puka
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プカプカ通信163号・May-10-2017

ブックガイド クリスティーン・バイル著 「斧・熊・ロッキー山脈」  
Dirt Work ・Christine Byl 三木直子訳 築地書館    はやししげお
 アメリカの大学を出て、大学院進学までの一種の「つなぎ」のつもりで、ひと夏を国立公園の「トレイルドッグ」と呼ばれる整備の仕事をすることになりました。決して体が大きいわけでもない彼女は、その体力的なハンディを克服し、「つなぎ」で始めたその仕事に生きがいを見出すようになり、モンタナ州と、アラスカ州の国立公園の大自然の中で十数年間、トレイルドッグとして厳しい肉体労働に従事しました。斧の振るい方や、チェンソーのエンジンのかけ方さえ知らなかった彼女は、やがて男性陣を配下に従えるリーダーに成長していきます。その過程を通して彼女は自然と向き合い、さまざまなことを学びました。
 原書の題名は、Dirt Work:An Education in the Woodsとあり、陳腐な「斧・熊・ロッキー山脈」とは意味が違います。また副題にはEducation in the Woodsとあるように、ソローの森の生活Walden:A Life in the Woodsほどの格調高さはありませんが、今風のネイチャーライティングと言えるでしょう。
 私がこの本を目に留めたのも、手にとってページをめくっていたときに見つけた、野性とは何か?と言うところに、ソロー、スナイダー、ディラード、アビーといったアメリカのネーチャー系ライターの文字が並んでいたことでした。そしてトレイルドックに関する描写のディテールが詳細なところも気に入り、レジに向いました。でも、そんなところで、これをプカプカに紹介しませんよ。(笑) こんな描写もありましたので一部抜粋します。
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「五時半きっかりに興味は別のことに移った-ビーチコーミング[浜辺で貝殻やさまざまな漂着物を拾うこと]だ。アラスカ湾に面した沿岸で人気の娯楽である。アラスカ湾の浜はゴミだらけだ。空になったオレンジジュースの瓶、壊れた電化製品、プラスチック文化が生んだガラクタの数々。でもそうしたガラクタに日本の漁船の網についていたガラスの浮き玉が隠れていることがある。アラスカ湾を漂流して、嵐の後に浜辺に打ち上げられた宝物だ。この辺の家のポーチにそれがぶら下がっているのを見たことがある-青、緑、透明のもの。オレンジくらいの大きさのものもあればバスケットボールくらい大きいものもあるし、ときにはフジツボがくっついた網に絡まったままのものもある。実はダンは浮き玉拾いが趣味だった。最初の日の午後、浜までぶらぶら歩きながら、ダンは浮き玉拾いの歴史を説明してくれた。これまでいくつ見つけたか、どの浜で、どの季節に探すと一番収穫が多いか。「一番珍しいのはさ」とダンが説明した。「ローリングピンっていうんだ」。それはホットドッグのソーセージくらいの大きさの、細長い浮き玉で、両端に網をひっかける小さな凹みがある。「ここに住むようになってからずっと探してるんだ、十三年だぜ」
 十分後、私の爪先が砂に埋まったロープの結び目に当たった。蹴ると、青いガラスがキラッと光るのが目に留まった。私はそれを砂の中から掘り出し、細長いそれを拾い上げて砂を払い、ダンに見せた。「これローリングピン?」
 「ウソだろ!」とダンが言った。「ウ・ソ・だ・ロー!!」彼はそれを掴むと私を見、ローリングピンをひっくり返し、私に返して頭を振った。私はあげると言ったが、彼は拒んだ。自分で見つけなければダメなのだ。そんなことは言われなくてもわかった。それ以来私は浮き玉拾いにハマった。
 前の夜の嵐のおかげで収穫は大きく、私たちは三人では持ち帰れないほどの浮き玉を見つけた。戦利品を持ち帰るため、私たちは三人のトレーナーの袖を結んで間に合わせの袋を作った。ローリングピンを見つけたのは私だけ。私は子供の頃、ミシガン州の湖の岸辺で珊瑚の化石を見つけるのが上手かったのを思い出した。見つけると父親が「すごいぞチビ!」と得意そうに叫び、私は照れながら、誇らしさで一杯になったものだった。
 ポーチを造り終わると、私たちは浮き玉を手摺に並べて、太陽にきらめく日本製の曲線を写真に撮った。ダンは、一日の収穫量ではこれまでの最高に近い、と言った。

 こうしたディテールで、公園整備の様子や、トレイルドッグとしての活動、そして交わされる下ネタまで描かれているので、アウトドアに興味のある方なら、楽しんでいただけると思います。



ブックガイド ヨーガン・レール著 On the Beach 1・2 はやししげお

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 みなさん、ヨーガン・レールさんをご存知でしょうか?ヨーガン・レール(Jurgen Lehl)さんは1944年ポーランド生まれのドイツ人で、1971年に来日後に自分のアパレルブランドを立ち上げられました。2000年ごろより沖縄の石垣島に移住され、近年は毎日の日課であった浜辺のプラスチックゴミ拾いで集めた材料を用いた照明作りなどもされていましたが、残念ながら2014年に自動車事故で帰らぬ人となりました。
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 2016年の10月から2017年の2月にかけ、青森県の十和田市現代美術館で「On the Beach ヨーガン レール 海からのメッセージ』展が開催されました。ここでは、彼が作った照明器具やら写真の展示があり、観覧に行きたかったのですが、忙しかったのと、遠隔地ゆえ諦めていました。そんな折に、知人から紹介されたのがこの2冊。この本は写真集です。ほとんどテキストも無く浜辺や漂着物、そして漂着物から作られた照明器具などがモチーフになっています。Vol-1は、石垣島の浜辺や漂着風景、それに照明器具などが載っています。
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Vol-2は何とほとんどが漂着したビーチサンダルです。このサンダルばかりの写真集はスゴい!ぜひどこかで見られることをおススメします。



 石垣島からやってきたガラス玉   はやししげお
   
   4月になりしばらくした頃、石垣島の佐々木さんから小包が届きました。厳重に封をされたガムテープを丸めたらボールができるほど!中のクッションも目イッパイ入っており、これは浮き玉だな~!と思わせる梱包でした。(笑)
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   梱包から出てきたのは、網がけのされた緑色のガラス玉でした。よく見ればガラス玉にはヘソ(シール部分)が無く、直径6cmほどの穴が開いていました。
   佐々木さんにお礼の電話をしたところ、興味深い話がうかがえました。このガラス玉は2005年ごろに小樽へ行った際に、浅原ガラスを訪ねたが工場は操業しておらず、浅原陽治さんがみえ、道路から入った右手にある事務所で壁にかかっていたこの緑色のガラス玉をいただいてこられたという話でした。浅原ガラスでは、雪明りの道で使う運河に浮かべるガラス玉を作っていましたがこんな緑色の玉を吹いていたことは知りませんでしたし、網がけの方法も浅原が今行っている結びでは無かったので、「他のメーカーで作られたものではないかと思う」と私の見解を述べました。
   そして、ちょっと気になったもので、小樽の浅原ガラスで今も浮き玉を吹いている浅原宰一郎さんにも尋ねてみました。
   宰さんによれば、やはり網がけの方法は違うが、直径18cm・六寸の玉で口の切り方や処理の方法など同じなので、浅原で作られたものの可能性が高いとのことでした。
   気になっていたガラスの濃い緑色についても教えてもらいました。現在は蛍光管のガラスカレットを原料にしていますが、以前に炭酸飲料のスプライトの廃壜を原料にしていた時もあったので、この色はそこから来ているのではないかと言うことでした。やはり現場の方のお話は役に立ちます。なお、ロープが写真のように麻系のもので網がけされたものは漁業用ではなく、おみやげ物、ディスプレイ用と考えてよさそうです。



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by uki-puka | 2017-05-10 00:02 | プカプカ通信 | Comments(0)
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