プカプカ通信149 ・ Oct-27-2015 |
漂着物学会・徳島大会2015 はやししげお 2015年の漂着物学会は徳島の右下・海南町で開催されました。前回の石垣大会は忙しくて参加できず、涙をのみましたが、今回は参加できたので様子をお知らせします。 海陽町は徳島の果て・・・スグ隣は高知で、徳島駅からは2時間!かなり遠い場所でした。そんなわけで開催前日・10月16日の昼過ぎに徳島駅集合、そしてバスに乗ってゴー!! バス内では、徳島博物館の茨木さんと、観察会代表の池渕さんから、詳しい徳島に関するレクチャーを受けながら南下です。みんなが広げてるのはスポーツ新聞じゃないっす!徳島地図ですから。(笑) このレクチャー、雰囲気の違ったお二人の掛け合いが面白く、まさに徳島漫才といったところでしょうか?田舎道を揺られていたところで、途中下車して田井ノ 浜でビーチコーミング!(笑) この浜は夏場に海水浴場としても使われているためか、しっかり浜掃除がされており、この日は漂着物よりも足跡のほうが多かった!(笑) そんなわけで、根性無しのオレは堤防上で休憩していたのですが、中西会長はしっかりと高潮線を浜歩き!さすがです。 その後は牟岐町のモラスコ牟岐という貝の資料館を観覧しました。あんまり貝に興味の無いオレは、ハリセンボンの帽子(痛かった)を被ったりしてましたが、一番面白かったのは魚の頭骨コレクションでした。 皆さんの宿へバスが到着した頃にはもう外は真っ暗になっていました。徳島からの長い道のりを飽きさせないように工夫された総会の実行委員のみなさま、ありがとうございました。 さて、漂着物学会・徳島大会当日・10月17日の朝、目を覚ましたら、同宿の女性陣は誰もいません。田中副会長に尋ねたところ・・・「きっと海さ!」 朝食時に食堂に向かったら、やはり宿の前の浜を歩いた後だったようです。そして、こんなモノがあったとか・・・(笑) 朝食後に浜に出てみたら、真正面からお日様が昇っていました。ここ宍喰は東側が海に面しているのですね。これは普段南側が海に面した渥美半島表浜を歩いているオレには、ちょっと違った感覚でした。 みんなで集合しバスで向かった先は阿波海南文化村でした。 ここが総会の会場で、同時に漂着物アート展や、「漂着物展」も開かれていました。 漂着物展は「海の観察会」のみなさんがこれまでに集められたお宝漂着物中心の展示がありました。 オレの大好きな玩具の展示もあって大喜び!こうしたジャンク!大好きなので!!(笑) その中でも写真の右上にある戦艦型をした文鎮など、陶片狂さんが大喜びしそうなモノですよね。 やはり圧巻は濱さんの展示品の数々でした。ビーチコーミングの際にも、その裏技をご披露いただきましたが、ビーチコーミングにかける情熱には頭が下がりました。 それにクラフトの工夫もステキですね。ビーチグラスや貝殻を使ったランプなどに注目が集まっていましたね。 他の方々の漂着物アートも全般的にハイレベルで、こうした作品作りへの情熱が感じられました。 さて、総会は、中西会長の挨拶から始まりました。一升展示、ポスターセッションはあまり活気が無かったのですが、販売コーナーは非常に多く、賑わっていました。Yuccas工房の作品にはステキなものがあり、オレもいくつか求めてきました。 午後の基調講演は、ウエルかめ!ではありませんが、元ウミガメ協議会の亀崎さん。オレが質問した2012年にあった日本海側へのアカウミガメ幼体大量漂着事件は、南西諸島のカメがほとんどのようで、産卵数が特に多いわけでもなく、海流の影響があったのではないかとお話されました。 基調講演の後は、研究発表!大阪の田中さんの「微笑貝さがしサポート図鑑」についての発表で幕を開けました。 二番手は、徳島のビーチコーミング会の重鎮・池渕さんによる、徳島の浜辺の解説がありました。 三番手からは永田さん、オレ、中西会長と愛知出身の発表者が3人続きました。永田さんの発表は、愛知のビーチコーマーの生態に関したもので、「食いわけ・すみわけ・落ち穂拾い・出し抜き」のキーワードを元にして、牧野さんやオレの宣伝をしていただきました。(笑) トリの口頭発表は中西会長で、「これまでにカントンアブラギリといわれていた種子は、シナアブラギリの種子で、果実の中の種子が少ないものを指すのではないか」と言う趣旨のものでした。論文の発表が待たれますね。 研究発表の後は、場所を移してのお宝鑑定会!ここでは濱さんとトーマさんとの司会で盛り上がりました。 ここでは、お隣の高知県から来られたNickさんから、ハイブリッドなぼんてんのウキを見せてもらいました。 楽しい時間が経つのは早いもので、お宝鑑定会が終わった頃には、既にお日様は西の山に隠れておりました。 総会や研究発表が終われば、夜の懇親会です。田中副会長らと泊まっていた民宿から懇親会場のホテル・リビエラししくいへ向かう頃には、もうあたりには夜の帳が降りていました。 そしてホテルでは懇親会が始まりました。今回は参加者も多く、テーブルもAからKまであり、なかなか会えなかった人との交流やら、新しい出会いが楽しめました。 開催地が四国と言うこともあってか、お遍路さんの衣装で登場された方も!そして料理はやっぱ伊勢海老!でした!お刺身だけじゃなく、伊勢海老の天ぷら、そして味噌汁は必須ですよね。 伊勢海老との格闘に夢中になっていて、一つ撮り損ねたものがありました・・・それは池渕さんの阿波踊り!フラつくほどの熱演だったようですが・・・(笑) 恒例のジャンケン大会、これもトーマさんが司会をされ、盛り上げてくれました。お疲れ様でした。写真の三つ巴の戦いですが、勝者は左端のお姉さん、彼女とってもジャンケン強いです。 最後は田中副会長の挨拶で万歳三唱!!次回は北海道の石狩で会いましょう!ということで、締めとなりました。 学会の最終日はみんなでビーチコーミングです。窓からは明るい光が差し込み上天気!朝食後に向かったホテル・リビエラししくいには、もうみなさんがスタンバイされていました。濱さんの説明を受け、これから出発です。 何と目的地はホテル前の長浜海岸!初日に歩いた浜に比べ、ここは漂着物のにおいがします。それもそのはず、堤防の脇にはウミガメの死体があったそうです。みんなが散らばって、礫浜と砂浜が混じった長浜海岸歩き出しました。 そしてやはり暖かい海なのでしょうね。こんなサンゴの骨が礫に混じり転がっていました。 愛知や福井では見ることの無いタガヤサンミナシなど南方のモノが転がっていました。 ただこの海岸が礫浜ということもあり、こうした貝類のほとんどは割れていたり、磨耗で劣化していました。 ビーチコーミングの最中、この日は暑く、体感では30度オーバーでした。そんなわけで日陰を見つけて涼んでいると、みなさん前を一生懸命ビーチコーミングされています。木陰で休んでいたら、品評会が始まるとの召集を受け、暑い砂浜に戻ってきました。フ~フ~!ここでも濱さんが司会を務められ大活躍です。 品評会も終わり、記念写真を渡邊さんに撮ってもらい、ビーチコーミング終了です。 徳島大会、地元のみなさまや事務局のご尽力で、とても楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。 来年は北海道の石狩大会となりそうです。来年はまた北海道でお会いしたいですね。参加されたみなさま、ありがとうございました。 |
by uki-puka
| 2015-10-27 01:49
| プカプカ通信
|
<< プカプカ通信150 Dec-1... | プカプカ通信148・Oct-5... >> |