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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
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プカプカ通信144・June-14-2015

           中部地方のハマウツボ  はやししげお

 連休も終わり5月中頃になりますと、日本海側の漂着はほとんど何もありません。太平洋側の渥美半島表浜でも、まだ黒潮からの反流が夏ほど強くないので、こちらも日本海側同様に漂着物が何もないことが多いのです。いわゆる端境期と言うヤツでしょうかね?(笑)そんな時には陶片探しに知多半島でもうろつくか、海浜植物をさがすことになります。この時季、海岸に打ち上げられるモノと言えば、ゴミのほかには、海藻かアマモ、それに地域で生息している貝の殻くらいのものですから。
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 中部地方では、この時季になれば、海浜植物は花盛り。ピンク系の花を咲かせるハマヒルガオはじめ、ハマエンドウ、コマツヨイグサなどカラフルなお花畑を見るような場面もありますが、毎年楽しみにしているのはハマウツボなのです。
 ハマウツボ Orobanche coerulescens はハマウツボ属で、海岸などの砂地に生え、キク科のヨモギ属、特にカワラヨモギの根に寄生する一年草です。ハマウツボは葉緑体を持たず、根を宿主の根に喰い込ませて栄養分を吸収しているようです。こうした寄生生活を送っているハマウツボですが、結実し小さな黒い種子ができます。そうした種子から広がってくれたら嬉しいのですが、寄生する生活様式もあって、なかなか新天地を見つけるのがむつかしいようです。そのため、見られる場所はほぼ毎年同じ場所で、その場所が他の植物に覆われてしまったり、その場所が荒れたりしますと生えることが困難になります。愛知県でもレッドデータブックに載り絶滅危惧ⅠA類(CR)となっており、福井県でも県域絶滅危惧Ⅰ類になっています。
 ハマウツボの名は、海岸に生えていて、花穂の形が矢を入れておく「うつぼ・靫」に似ているところからきたようです。
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 5月の中旬、渥美半島に住む浜友から「ハマウツボが咲いたよ!」との知らせを受け、5月23日には早速、田原市の西端部にある、伊良湖岬近くの西ノ浜に向いました。西ノ浜には、いくつかカワラヨモギの群生地があり、そんな中にポツポツとハマウツボが咲いていました。
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 ただ、上の写真にもあるように、ハマウツボの花期はすでに盛りを過ぎており、紫色の花が落ち、茶色くなっているものがほとんどで、もう一週間早ければハマウツボの盛りがみられたものでしょう。
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 また西ノ浜でも残念なことに、アメリカネナシカズラが繁茂しはじめました。
黄色い絨毯ではありませんが、浜辺を覆いつくすようなアメリカネナシカズラの黄色は、ハマヒルガオやハマゴウなどにまとわりつき、何だか不気味な感じもしました。


 ちょうど渥美のハマウツボを見て戻ってきたら、福井の浜友からも、三里浜でハマウツボが咲き出したとの連絡が入りました。渥美のを見た後ですが、福井でも咲き出したとなれば、見に行かずにはおれません。翌週末の5月30日は、ハマウツボを見るために、久しぶりに福井に向いました。
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 福井の三里浜砂丘は、福井市の中心部からおよそ15キロほど北西に位置しており、古くから九頭竜川の運んだ砂が沿岸流によって運ばれ、秋から冬にかけての北西の季節風によって飛砂がおき、それによって砂は陸側に運ばれて砂丘地形を作り、古砂丘も発達している場所です。かってはその名の通り、10キロほど続く砂浜がありましたが、テクノパーク構想により石油備蓄基地などが作られて、砂浜は3キロほどに縮小されてしまいました。それでも三里浜は堤防のない自然状態に近い勝手の浜の面影を残しています。
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 この写真でも見られるように砂丘には海浜植物が茂り、ハマボッスの茎が立ち、イソスミレ、ハマヒルガオ、ハマエンドウも花開き、カワラヨモギの群落の中からはハマウツボが顔を覗かせています。ただ気になる こともあります。それはこうした海浜植物群落の中に、コバンソウやクズといった植物が侵入し始め、繁茂してくるようになりました。2014年はハマウツボがあった場所にコバンソウが進入し、ハマウツボが減少したように見えました。そして2015年はクズがやけに繁茂してきて、去年までハマウツボがポツポツ出ていたエリアを覆ってしまい、その下では見られなくなっていました。クズは移入されたアメリカ合衆国でも繁殖力が強く、困りものになっているそうですが、三里浜でも同様です。こうしたクズは排除したほうが良いのか?このまま自然の淘汰に任せたほうが良いのか、悩むところですね。
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 三里浜砂丘はこれから夏を向かえるため、漂着物はあまり寄ることもなく、福井のビーチコーマーらに言わせれば、「漂着の冬」が訪れます。
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 この日はちょっと時間があったので、福井市の北にある坂井市の海岸で他の植物を見てきました。ここではハマウツボならぬ、ウツボグサが開花し始めでした。
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 そしてもう一つ、ガガイモ科のカモメヅル属のフナバラソウも見てきました。フナバラソウは、チョコレート色をした渋い色合いの花を持つ花です。フナバラソウもハマウツボ同様に少ない花で、福井では県域絶滅危惧Ⅱ類に分類されています。こうした珍しい植物は、ついついマニアの方にとっては、身近に置きたくなるようで、盗掘などが絶えないようです。残念ながら、このあたりも「無関心が一番の自然保護」でしょうかね?
 今回は海浜植物ばかりでした。ウキウキネタ不足なので皆さんの投稿お待ちしています。
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by uki-puka | 2015-06-14 08:28 | プカプカ通信 | Comments(0)
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