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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
by uki-puka
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プカプカ通信123・ Jul-1-2013

       「2013北海道ウキウキ研修会inアポイ」へのお誘い
ウキウキ研究会北海道支部では、2013年度の研修会を開催いたします。
日 時 2013年8月31日~9月1日(土日)
会 場 アポイ岳調査研究支援センター・アポイ岳ジオパークビジターセンター
内 容 ・オプショナルツアー(アポイ登山、ガイド付き)
・様似・えりも、浦河等の浜歩き
・ウキウキお宝自慢大会
・その他
会 費 時価
参加資格 いつもウキウキな人
問合せ mat-apoi@tmail.plala.or.jp 田中 正人

スケジュール
31日(土)AM9:00~アポイ登山(オプショナル・前泊OK)
     PM5:00~夕食等準備
      6:00~夕食
      7:00~ウキウキシンポジウム(各自発表)
1日(日)AM6:00~起床
      7:00~朝食
      8:00~後片付け後、BC・化石採取等(後伯OK)


           2013年初夏の渥美半島  はやししげお

冬の漂着シーズン中は、ずっと福井県などの日本海側に通いつめていました。 2012年の夏から渥美半島など太平洋側では海豆類の大量漂着があり、それがそのまま日本海側へ移り、ずいぶん楽しめました。春になって風向きも変わり、ほとんど漂着も終息したので5月後半からは渥美半島にシフトしました。
 昨年(2012)の太平洋側、海豆類の漂着は早かった!5月4日には、ゴバンノアシ、シナアブラギリ、ワニグチモダマが見られたのですから。
プカプカ通信123・ Jul-1-2013_c0057167_21524536.jpg

 ちょっと期待して太平洋側の渥美半島に出かけたのは2013年5月12日のことでした。豊橋市の伊古部、赤羽根のロングビーチ、渥美の堀切周辺、そして伊良湖岬あたりまでを一日かけ歩いたのですが、南方系の植物は何一つ見つかりませんでした。そして驚くべきことに、エボシガイの付着した漂着物さえ無く、遠来のモノ・・・外洋を漂ってきたものは皆無の状態だったのです。この日、西風が優勢で、まだまだモノが寄る状況ではありませんでした。               
 前年の同時期、渥美半島がかなりの漂着物に被われていたのでちょっと落胆し、2週間後の5月25日に渥美半島を再訪しました。渥美半島の友人らからの情報では、ハシボソミズナギドリの落鳥も始まったとありましたので、まずは豊橋市の伊古部から歩きはじめました。すぐに新鮮なハシボソミズナギドリが見つかり、とりあえずの目標は達成です。(笑)ただ、この日も目新しい漂着物といえば新鮮なハシボソミズナギドリだけで、まだエボシガイの付着した漂着物さえ無かったのでした。ハシボソミズナギドリの漂着はまだ始まったばかりのようで、この日に見た14個体のうちのほとんどは羽毛も柔らかな新鮮なものでした。
プカプカ通信123・ Jul-1-2013_c0057167_21533484.jpg


 その他の漂着物で目立ったものはウチワヤワコケムシ、それにアマモといった地元の漂着物で、中でもウチワヤワコケムシは大量に漂着しており、乾いて干物になったヤツは風に巻かれて浜を転がり、人の足跡に逃げ込んでいたヤツもありました。
プカプカ通信123・ Jul-1-2013_c0057167_2205774.jpg


 それにしても、5月の最後の週末なのに、遠来のものが来ないとは。去年とは大違いですね~!そんなわけで、ハシボソミズナギドリは見られましたが、どうもすっきりせずに渥美半島を後にしました。
 海流図をチェックしたら、この春から黒潮が潮岬に接近後、大きく蛇行していることが分かりました。昨年はこれがほぼ本州に沿うように北上していた例外的なものだったのですが、2013年は例年通りに戻ったようです。
 そして、エボシガイの付着した漂着物を認めたのは、6月1日のことでした。もう浜に着いたら、スグにそれは分かりました。だってエボシガイが乾くときのあの臭いが浜に充満しており、車から降りたオレの鼻腔を直撃したのですから。(笑)
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 6月1日の漂着はかなり大規模なもので、ハシボソミズナギドリの他にもカツオノエボシ、アサガオガイ、それにエボシガイの付着した漂着物があちこちに転がり、オレンジウキや青いウキとも出会うことができました。
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 この日、渥美半島の表浜をおよそ7km歩き、230個体ほどのハシボソミズナギドリを確認し、190個体ほどのカツオノエボシも確認しました。単純に確認個数を距離で割れば、ハシボソミズナギドリ33個/km、カツオノエボシ27個/kmとなりました。
プカプカ通信123・ Jul-1-2013_c0057167_21591554.jpg

 漂着物の面白いところには、こうしたピークがあることですね。もちろん漂着が始まれば、定期的にやってきますが、初めの時期のピークには浮遊していたモノやそれに伴っている生物群も一緒にやってくるからです。そんな中には、コロンブスの蟹として知られたオキナガレガニもいくつか混じっていましたし、ハシボソミズナギドリの羽毛に付着したルリエボシもありました。
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研究者の方にうかがったところ、キプリス幼生からおよそ1週間ほどでもこの状態になるそうです。
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そして、この日砂に埋もれたコアホウドリも見つけました。こうした大物が漂着するのは太平洋に面した浜ならではですね。
   
by uki-puka | 2013-07-01 07:00 | プカプカ通信
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