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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
by uki-puka
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プカプカ通信116 ・ Sep-17-2012

          三位一体のマイマキリ  田中正人

「マキリ」とは、アイヌ語で小刀、つまりナイフのことで、東北地方などのマタギの間でも使われている言葉らしいのです。
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 写真のマキリがなぜ三位一体かというと、鞘・柄・刃は別々な年に別々な場所で漂着したもの組み合わせ完成したものだからです。
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 鞘の表面には、すれて見づらいのですが、葉のような花のような・・・花札のような模様が彫られ、裏側はベルトが通る穴が空けられています。柄には、荒波の中を泳ぐ鮭が彫られています。刃には別の大きめの柄が付いていましたし、もちろん錆がひどかったので、友人に磨いでもらいました。この鮭図の柄はそんなに大きくはありませんが、本来大きめの柄をつけるそうです。大きめの柄だと海に落としても浮くからなのです。
 このマキリは決して古い時代のものではなく、現在も漁師の方々がマイマキリとして、それぞれが手作りで作っていると聞きました。
 私の職場の隣は、鮭の定置網の事務所と納屋で、時々合羽を着た漁師さんが腰にマイマキリをつけて通り過ぎます。9月になると慌しくなります。

鞘 長さ 約23cm 幅 約8cm 高さ 約3cm
柄 長さ 約13cm 幅 約4cm 高さ 約1.5cm
刃 長さ 約18cm 幅 約3cm 高さ 約0.3cm
         


       汗をかいた晩夏の道北紀行  はやししげお
 9月も半ばを迎え、みなさんの地域では過ごしやすくなってきたでしょうか?2012年の8月末、道北に遊んだのですが、暑かったのなんの!!!
 思いっきり冷えた北海道を楽しもうとやってきたのですが、名古屋と同じような暑さにガックリ来ました。
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札幌から、スーパーカムイにのって北を目指したのですが、はっきり言って、エアコンの効きが弱すぎ!! さすがに暑さで知られた名古屋のJRでは、普通列車でも冷凍庫?って思うほどに冷やしてありますが北海道の特急は、扉をあけた冷蔵庫並みでした~!!そして、驚くことにスーパーカムイの面は、虫がイッパイ!まさにバグス・トレインでした。(笑) 自然が残っているというか、この暑さで虫の多さも格別なのでしょうか?
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 さて、今回の道北は稚内市抜海の調査でした。抜海といえば、ユキさんが浮き玉求めて歩かれた場所ですね。実は今年になって抜海でモダマが見つかったのです。(詳しくはこの冬に発行される漂着物学会誌に発表されます)それだけではなく、モダマの話を羽幌にご実家のある中司さんにしたところ、実家に行かれた際に抜海~坂ノ下あたりを娘さんと歩かれ、何と巨大サメの化石を見つけられたのですよ。
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 見つけられたサメの歯は、カルカロドン・メガロドンのものと思われ、それを知った北海道教育大学で地学とビーチコーミングを教えてみえる鈴木先生も吃驚仰天!(この報告は近いうちにどんぶらこで発表されるでしょう)そんなわけで、モダマとカルカロドン・メガロドンの拾われた抜海をぜひ見たいと、中司さん、鈴木先生をそそのかし、鈴木先生の学生さんで、マスターコースの圓谷君も巻き込んでの、稚内市抜海調査と相成りました。
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 調査前日に稚内入りし、ロシア料理店・ペチカでミーティングの予定だったのですが、予約の時間よりも少し早かったせいか席が空いていませんでした。そんなわけで一足早くお店の外でミーティング開始!7時前のこの時間なら、涼しい風が吹くのを期待していましたが、さっぱりで暑い暑い!北海道のみなさんはしっかり着込んでみえますが、暑がりのオレは名古屋同様短パンにTシャツでした。
 ここで見せていただいたサメの歯は立派なもので、アメリカのフロリダ~カロライナの海岸で洗い出されるヤツにそっくりな、青灰色を帯びたステキなやつでした。化石も漂着物も大好きなオレや鈴木先生にはたまらない標本でした。
 それにしても、こんな立派なサメ歯化石が、道北のビーチコーミングで拾えたとはおどろきでした。そして翌日の調査への期待が高まり、眠れない夜になるのでは・・・と思っていたのですが、眠られないのは、夜の暑さでした。稚内の宿、食事はすばらしかったのですが、夏の暑さへの対応がいまいちで、正直言って寝苦しい夜だったのですよ。(笑)
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 さて、調査当日の30日は前日ほど暑くは無く、朝は風の音で目を覚ましました。鈴木先生たちと落ち合い、南稚内からオロロンライン105を坂ノ下方面に向かうと、目的地あたりの海上は白いウサギがイッパイ!!めっちゃ風も吹き白波が立っていました。このときはまだ知らなかったのですが、30日は日本海が大荒れで利尻島へのフェリーは欠航するほどだったそうです。そうとも知らないオレたちは期待に胸を膨らませ、現地調査へと向かいました。さすがにオレもこのときだけは長いジーンズと長袖シャツで出かけましたよ。
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浜へ向かう時の写真は、まだ浜の様子も分からず現地に向かったのですが、この数分後、風速10m以上の海からの風によるソルトスプレイと、飛砂の総攻撃を受け、調査はそんなに長く続けられませんでした。
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それでも、貝化石の密集してできた礫岩などを採取してきました。採集した化石類は鈴木先生に預け、今後の研究を待つことになりました。貝化石の密集した岩には、フジツボ類、ツノガイ類、タマガイ類などが入っていました。
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 その後、坂ノ下海岸にも調査に入りましたが、強風は衰えを知らず吹き続けました。涼しい北海道でのんびりとビーチコーミングが楽しめると、甘い期待を胸に抱いていたオレは、暑さと海の大荒れにノックアウトされ、グッと凹んじゃいました。まだみなさんが調査されている時でも、砂丘のブッシュで休憩しちゃいましたから。(笑)
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 それでも、午後にはちょっと気を取り直し、抜海リベンジをかけて再度浜に向かいました。夕方には少し風も収まり、浜歩きをしながら浮き玉を見つけてウキウキしていたら、北へ歩いていった中司さんから大声で呼ばれました。走り寄ったら、何と中司さんの指差す先にはリーディタイプの黒っぽいモダマが一つ!もう、びっくりしましたよ。まさか二個目のモダマがこの調査で見つかるとは思ってもいませんでしたから。
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この日の中司さんは、ツキまくっていました。このモダマだけではなく、オレがヒレガイに夢中になっている時に、コルク栓をした青い神薬壜まで拾われたのですから。このモダマや神薬壜は、きっとこの大荒れが運んできたものでしょう。そしてこれまで「モダマを拾いたい!」と願ってきた中司さんの手で北の果てにたどり着いたモダマが拾ってもらえて、何よりでした~!
         
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by uki-puka | 2012-09-17 00:40 | プカプカ通信 | Comments(0)
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