プカプカ通信112 ・ May-16-2012 |
プラウキ・いろいろ 林重雄 新しい年度で忙しいとは言いながらもあちこちの浜をとびまわっていました。4月になればもう海豆類の日本海側への漂着は少なくなり、ほとんど拾うことも無くなり、気がつけばプラウキをいくつか拾い上げていました。 そんな中でうれしかったのは、上にあるイカダウキです。日本海側でのビーチコーミングを始めた1990年代終わりごろには、まだいくらでも拾えたウキでしたが、このところ見かけなくなりました。古いモノなのか、ずいぶんエージングも進みボロくなっていました。 お次はオレンジウキと同様の形をしていますが、一体成型で作られた小型のプラウキ、表面には図のような陽刻があり中国製と思われます。 一時、あまり見かけなくなったとも言われていたオレンジウキですが、心配はいりませんよ。いまだにイッパイ漂着していますからね。海豆類の漂着が減った4月の日本海側(ビーチクリーン前)でチェックしたら、スーパーのナイロン袋がすぐにいっぱいになるほどでした。 シロツブ君見守り隊報告 久野幸子 林重雄 今からおよそ6年ほど前、与那国島のユキさんから「シロツブの発芽個体を見つけた!」と連絡が入り、その後ず~っとオレは忘れていました。(ごめんユキさん) そんなことを察してかこの4月末に「見守り隊覚えていますか?」と言うメールが入り、それには莢の写真が貼られていました。そして莢がゆうびんで送られてきました。シロツブと一緒に届けられた手紙から様子をお知らせします。 今年はなかなか浜に行けませんでしたが、先日友人があの実について話していました。 それって、もしかして・・・私のシロツブ君? 4月29日、GWの最中でしたが、店を早めに閉めて浜に向かいました。 たしか見つけたときからシロツブ見守り隊を結成したのでした。もちろん隊員は私一人、そして林さんにメールしたら隊員になってくれるとのことで、がんばって見守っていたのですが、自然災害に打ちのめされてなかなか結実できませんでした。思えばよくも枯れずに生きていてくれました。 タオルに帽子、ヘルメット、皮手袋、厚手の長袖3枚、そして厚手のビニールシートにくるまり、汗だくになってモグラのように進んだのですが、葉や幹のとげがかえしのようになって、動こうとすると身動きができなくなり、もがいているだけでした。やっとの思いで莢をゲットしました。莢のとげは思ったより痛くなかったのでホッとしました。しかし、これだけ守られている実はすごいですね。ほとんどの莢に種子が入っていないような気がするのですが、いまだにもったいなくて中を見ていません。そのうちぽろりと出てくるかしらと思っています。林さんのに種子が入っているといいのですが・・・ こうした手紙と一緒に届いた莢を何の躊躇もなく、一番重い莢(4gr)を持ち、隙間にカッターの刃を入れて割ってみました。刃先に何か当たります!やった~!!入っているよ。真っ二つになった莢の中には抹茶色をしたシロツブ君が待っていてくれました。この種子は2.2grでした。 与那国島の浜辺に漂着したシロツブが発芽しやっと結実しました。思い入れのある漂着種子の成長を遠いところから見守っていたわけですが、植物の強さと海流散布による植物の繁殖戦略を実感しました。 |
by uki-puka
| 2012-05-16 20:07
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