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ウキウキ研究会の会報「プカプカ通信」の一部をwebで紹介します。
by uki-puka
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プカプカ通信111 ・ Feb-25-2012

            冬に出会った漁具たち 林 重雄

 寒い寒い! この冬は非常に寒く、名古屋でも骨まで凍みるような寒い日が続いていますが、みなさまお元気でしょうか? 寒い割には春が近づいているようで、体内の花粉センサーはすでに反応していますよ。
 寒さと降雪によって、この冬の福井詣での回数はぐんと減ったのですが、それでも、いくつか漁具には出会っています。2011年11月から、2012年2月にかけて、福井県で見つけた漁具についてまとめてみます。

 北陸の中でも、福井県は北西や北側で海に面しています。北部では、九頭竜川が運んだ砂によって福井市の鷹巣から石川との県境にかけては砂浜海岸が優勢です。一方、越前海岸以西はリアス式海岸が優勢となり、そんな中にはポケットビーチも点在するので変化のある海岸線が楽しめます。
 わたしがビーチコーミングを楽しむ、福井での主なフィールドは福井市の三里浜砂丘、坂井市の浜地海岸からあわら市の波松海岸にかけての一帯、それに美浜町の敦賀半島にある水晶浜から松原海岸一帯、それに若狭町の食見海岸一帯です。どちらの海岸も、冬場になれば北西の季節風が優勢になるため、季節風によって起こった吹奏流により、数多くの漂着物が打ち上げられることが知られています。
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 さて、福井に漂着する漁具ですが、一昔前に比べて変化が見られるようになって来ました。一番大きな変化は、以前は普通に拾うことのできたガラスの浮き玉の漂着がグッと減ったことです。2007 年ころまでは、秋から冬にかけビーチコーミングをすれば、必ず拾えた浮き玉でしたが、このところ激減し、拾った海豆やモダマよりも少ないほどの割合です。以前はその逆で浮き玉はいつも拾えても、海豆やモダマはなかなか拾えませんでしたから。近年、福井ではビーチコーミングに関する普及活動が活発化していますので、ビーチコーミング人口は増え、浮き球は拾われているでしょう。そうは言っても、この減り方は激しく、私だけではなくこれまで福井の浜を歩いてこられた皆さんが口々にそう言われています。
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 さて、次は数多く漂着しているプラスチック浮きについて書いてみましょう。福井の沿岸には数多くの漁具が漂着します。そのほとんどはアジアの海で使われていたもので特に中国や韓国のモノが多いのです。この写真に見られる中でも浮きのほとんどは中国のものです。写真の左端にある水色のウキは、分銅ウキと呼ばれるもので中国製、敦賀のビーチコーマーkinさんが人形に加工されて知られたウキですが、このところガラスの浮き玉ほどではありませんが、漂着例が減っています。一つの浜をくまなく歩いて、一つか二つ見つかる程度でしょうか。左から二つ目のオレンジ色をした紡錘型の漁具はイカ餌木です。
 イカ餌木の漂着は古くからあり、その多くは直径が15ミリで長さが45ミリほどの緑色のモノが多かったのですが、最近では写真にあるような直径が25ミリで長さが85ミリほどの大き目のモノも混じってきました。イカ餌木のほとんどは単色のプラスチック素材ですが、中には真ん中で色が変わったり、写真にあるような透明な樹脂内に柄がついたものを封入するタイプなども見つかります。
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 写真下に示したのは、ナイロン製の網糸が巻きつけられたまま漂着した網針です。この形態は、古く狩猟時代に始まったもので、世界各地の遺跡から発掘された網針もほとんど変化がありません。機能美の詰まった究極の形でしょうか?こんな網針を手にすると、漁具を繕う漁師さんの気持ちが伝わってきそうですね。
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 写真に示したのは青色のオレンジウキです。オレンジウキは、これまでプラスチックの色が海で目立つオレンジ色をしていたところから安直につけられた名前でしたが、色のバリエーションが増えてきて、黄緑、そして水色もあります。特にこの冬は北陸の福井では青いオレンジウキがいくつか見つかりました。その表面には太陽浮標、雄花塑料廠などのブランド陽刻がみられます。写真にもあるようにブランドは無く、両面とも耐圧水深250米と陽刻があるウキもありました。
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 様々なオレンジウキの中で、一つ気になった船牌浮標のオレンジウキがありました。船牌浮標はジャンク船が描かれ、以前わたしがのめり込んだブランドで、BOAT BRAND FLOATS NO1 TRASE MARK とスペルミスのあったやつです。その裏面には三洋と陽刻がありました。
 オレンジウキ1号のエージングして白っぽくなったウキを拾い上げたら反対側に4頭のイルカの図柄と、富丰の陽刻がありました。このオレンジウキは初めて見たものだと思います。Xiong fa NO3と陽刻されたオレンジウキは3号ウキは1号よりもずっと小さく、浮力も弱いものです。この反対側には、雄犮と陽刻がありました。
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 この冬、日本海側の福井では、ガラスの浮き玉よりもモダマやジオクレアなどの海豆類が豊漁!でも、オレンジウキも忘れずにチェックしてみました。
by uki-puka | 2012-02-25 10:08 | プカプカ通信
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