プカプカ通信・103 Apr-14-2011 |
与那国島だより 久野幸子 みなさんおひさしぶりです、内地は大変ですね。 TVをつけるのが、とってもこわいです。電池がなくなってるとか、どうなっちゃうんだろ~! 与那国の浜さえも、行きたくない気がしてきます。 4月1日、50ccのバイクで、ブーンと走っていると、えっ?もしかして?と、一枚の羽を拾いました。あっ、ヤツガシラと、ピーンと来て、あたりを探してみたら、車に轢かれてペシャンコなかわいそうなこがいて、形見にあと三枚いただいてきました。 Nさんには頼まれていたので一枚、元鳥屋の林さんに一枚と、思っていました。いらないかな~? 与那国島より届けられた、ヤツガシラの右風切羽根 私、初めて拾ったんですよ!毎年どんな鳥が来るより、ヤツガシラを待っている私。あ~もう若夏の頃になるのかな~って。家の畑にいたりして、もう幸せな鳥なんです。まだ今年は冬日が多いのですが。この羽は、お客さんで「叶内さんという鳥屋さんにも、ヤツガシラの羽根と鑑定してもらいました。 大震災の二日前、3月9日に、ウブドマイ浜で8cm×5cmの大きなタコブネの仲間を拾いました。これはタコブネなのでしょうか?それとも、チジミタコブネなのでしょうか?ちょっと浅黒く、こんなに立派なタコブネの仲間は初めてです。他にもこんなに大きいの拾った人がいるのかな~って、にこにこそていたら、こんな怖いことになっちゃって・・・。 シリンダー浮き 中司光子 4月9日雪解け後の北海道十勝の海辺へ、恒例の冬の間の寄り物を求めて行ってきました。 まずは豊頃町長節沼へ。今年は3月になってから大雪が降らなかったので、雪解けが早かったせいでしょうか、冬期閉鎖のゲートは開いていました。大荒れの時は砂浜を駆け上った波が、後背地にある沼に、打ち上げ物を運ぶ所なのです。沼の水は海に向かって大量に流れ出し、水位が下がっていました。ほとりには河川由来の植物や、ペットボトルなどの軽い物のゴミ溜まりの帯ができていました。 ここで最初に見つけたのがシリンダー浮子。そしてその次に見つけたのもシリンダー浮子でしたが、これが私にとっては初物の濃いグリーン色をした東北型でした!! その他にガラス玉も1個ありました。 長節の次に向かったのは湧洞沼。こちらもしっかり雪が解けているにもかかわらず、ゲートは4月21日まで開かない…。それで遠回りをして大樹町オイカマナイから入り、長距離を歩いて湧洞沼にアプローチ。雪解け水をたたえた沼水は海へ流れ出しておらず、水位は高いままで、沼岸を歩けませんでした。そんなわけで寄り物もあまり無いみたいで、オイカマナイまで、また歩いて戻ったのに、拾い物はゼロ…。しかし嬉しい出会いはありました。沼にはスズガモ、キンクロハジロなどのカモやハクチョウが、たくさんいたのですが、3羽のウミアイサに近くで会えたこと!そしてオイカマナイ沼沿いの道で1羽のタンチョウに会えたこと!それも行きも帰りも!まるでハンミョウのように車の前を歩き、近づくと少し先へ羽ばたいて、また歩き…。側溝でカエル探しでもていたのを邪魔してしまったのかもしれません。 東北型を拾った機会に、十勝で拾ったシリンダー浮子を調べてみました。 手持ちは44本。友人にプレゼントしたものが10本以上、20本以下だと思いますので、一年に4本くらい拾っている計算でしょうか。過去に東北型を拾ったのは、2007年3月に浦幌町昆布刈石の1本だけです。 44本のうち刻印があるのは、川口(三方向)が1、□の中に川口とある(三方向)のが3、旭(2方向)が1。一番大きいのは158×53ミリ。一番小さいのは122×46ミリでしたが、今回の東北型は158×55で、真ん中が膨らむ東北型の特徴から、これが一番大きい物になりました。また色の点でも、過去に拾った物の中で一番濃い色です。 From Editor : 3月に起こった東北関東大震災、あの日の夜、TVから流れた津波の映像を見て、自然の猛威に、なすすべも無いことを痛感させられました。被災された方々には、心からお見舞い申し上げます。震災以降、世の中は何だか自粛ムードが広がりました。 プカプカ通信、それに便乗したわけではありませんが、記事も集まらないこともあって、二ヶ月ぶりとなってしまいました。 今回、与那国島のユキさんからは、落鳥したヤツガシラと、漂着タコブネに関する、南国のたよりをいただきました。記事のタコブネですが、その後も数枚写真を送って頂き、調べてみた結果、表面のツヤとか、大きさからチジミタコブネではなく、タコブネのように思えました。チジミタコブネは、表面に細かな粒子を吹きつけたような、ザラザラ感が強く出ていますが、写真の個体はツヤがありますからね。 十勝の中司さんからは、以前案内してもらって歩いた、豊頃町長節沼での初ビーチコーミングの様子を報告していただきました。雪解け後の初めての浜歩きで、出合うことの少ない東北型シリンダーを拾われた喜びが伝わってきました。そして、それだけではなく、タンチョウなどの大型鳥類と出会える、北海道の自然の懐の大きさが感じられました。 |
by uki-puka
| 2011-05-14 22:24
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